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翌年のクラシック戦線に直結 将来性豊かな若駒トップ候補はアンドゥーリルで堅い!?【ホープフルS】

翌年のクラシック戦線に直結 将来性豊かな若駒トップ候補はアンドゥーリルで堅い!?【ホープフルS】

12月27日、翌年のクラシック戦線に直結する中距離の2歳チャンピオン決定戦ホープフルステークス(GⅠ、中山・芝2000m)が開催される。

 過去、レイデオロ(日本ダービー、天皇賞(秋))、サートゥルナーリア(皐月賞)、コントレイル(クラシック三冠、ジャパンカップ)、レガレイラ(有馬記念)、クロワデュノール(日本ダービー)と、のちにGⅠレースを制するスーパーホースが多く輩出している当レース。有馬記念の前後に開催されるためどうしても地味に映りがちだが、翌年のクラシック、または秋の中長距離GⅠを占ううえで欠かせない重要ステップであることは間違いなく、豊かな将来性を持つ若駒を見極めておきたいところだ。

 2017年にGⅠに格上げされてからの8年を見ると、とにかく1番人気に推された馬の強さが目立ち、その成績は〔6・1・0・1〕と抜群だ。その一方で2番人気の成績は〔1・2・1・4〕と、やや信頼性は低くなるが、それでも3着内率は4割を超える。基本的には堅いレースで、この点を認識して馬券戦略を立てるのがいいだろう。
  今年1番人気に推されるのが濃厚なのは、オープンのアイビーステークス(東京・芝1800m)を制して本レースに臨むアンドゥーリル(牡/栗東・中内田充正厩舎)である。父は現役時代にこのレースを勝ち、先週の朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)を2世代目の産駒であるカヴァレリッツォが制したばかりのサートゥルナーリア。母の父がオルフェーヴルというのも、パワーを補強するという点で興味深い。

 アンドゥーリルは6月のデビュー戦(阪神・芝1600m)を上り32秒8という豪脚を繰り出しながら2着に取りこぼしたものの、8月の未勝利戦(中京・芝1600m)では6番手から悠々と差し切り、2着に5馬身(0秒9)もの差を付けて初勝利を挙げた。そして11月のアイビーステークスは、スローペースの2番手で折り合うと、上り33秒6の末脚で突き抜け、2着を1馬身(0秒2)差で退けた。ストロングポイントは切れる末脚。そしてアイビーステークスでは前で競馬できるところを示し、大きな進境を見せているのも推し材料だ。これまで2歳戦で優れた実績を残してきた中内田調教師と川田将雅騎手のコンビがタッグを組んでいるのも強調材料で、ここは迷わず本命と評価したい。 ラヴェニュー(牡/栗東・友道康夫厩舎)が追い切り後に出走回避を表明したため、対抗はひと捻りしてフィエールマン産駒のフォルテアンジェロ(牡/美浦・上原佑紀厩舎)を取り上げたい。9月の新馬戦(中山・芝1800m)は道中5番手を進み、直線で前を行く馬をクビ差捉えて快勝した。

 2戦目となった百日草特別(1勝クラス、東京・芝2000m)は5頭立ての超スローペースという特異なシチュエーションにはまってしまい、前の馬を差し切れず2着に終わった。しかし上り32秒8という切れる脚が使えるのが分かったことの収穫は大きく、デビュー戦で中山を経験しているのもプラス材料。アンドゥーリルの逆転候補として期待したい。
  以下、3着以内の候補として挙げたいのは4頭。京都2歳ステークス(GⅢ、京都・芝2000m)の1、2着馬であるジャスティンビスタ(牡/栗東・吉岡辰也厩舎)とアスクエジンバラ(牡/栗東・福永祐一厩舎)。芙蓉ステークスを制し、その際に芝2000で最速の持ち時計(2分00秒4)を記録したウイナーズナイン(牡/栗東・小栗実厩舎)。萩ステークス(L、京都・芝1800m)で高いレースセンスを感じさせたバドリナート(牡/栗東・松永幹夫厩舎)。ここまでを幅広く狙いたいが、なかでも強調したいのは京都2歳ステークスを極上の切れ味をもって直線一気で制したジャスティンビスタである。

 最後に最大の穴馬として、未勝利戦(東京・芝2000m)を勝ったばかりの1勝馬に過ぎないが、その際の末脚(上り33秒6)が光ったオルフセン(牡/美浦・斉藤誠厩舎)をピックアップしておきたい。

 なお、GⅢの札幌2歳ステークス(芝1800m)勝ち馬のショウナンガルフ(牡/栗東・須貝尚介厩舎)は、スピード競馬への適性に疑問符が付くため評価を下げた。

文●三好達彦

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配信元: THE DIGEST

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