13インチ級で「ちゃんと使える性能」を求めると、だいたいどこかで妥協が入ります。軽さか、性能か、拡張性か。その三すくみで悩んでいる人ほど、このモデルは一度引っかかるはずです。
ASUSのデタッチャブルPC「ROG Flow Z13」が、Amazonでタイムセールとなっており、手に入れやすくなっています。
小型ボディに詰め込まれた構成、正直どうなのか問題
13インチクラスのPCは、持ち運びやすさは魅力ですが、性能面では「まあこんなものか」で終わることも多いです。動画編集やゲーム、重めの作業を想定すると、スペック表を見た瞬間にそっとタブを閉じた経験がある人も少なくないと思います。
その点、ROG Flow Z13は立ち位置が少し特殊です。タブレット形状でありながら、いわゆる“軽作業用”で片づけられない構成を狙ってきています。
Ryzen AI MAX 390搭載のデタッチャブルという変化球
このモデルに搭載されているCPUは、AMD Ryzen AI MAX 390。12コア24スレッド構成で、AI処理向けのNPUも内蔵しています。数値上は最大50TOPSとされており、Copilot+ PCとしての要件も満たしています。
メモリは32GBのLPDDR5X、ストレージはPCIe 4.0接続の1TB SSDと、構成だけ見れば据え置き寄りのノートPCに近い印象です。ディスプレイも2560×1600ドットでリフレッシュレートは180Hz。サイズ感からは少し過剰とも言える内容ですが、この“やりすぎ感”がこの機種の個性でもあります。
一方で注意点もあります。メモリはオンボードのみで増設不可、グラフィックスはCPU内蔵のRadeonです。拡張性や純粋なGPU性能を最優先する人には向きません。
