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【MotoGP】タイトル争い事実上終戦のバニャイヤ、1年を無駄にしてしまったと嘆く「マルケスはライバル不在だった。僕も本来の力を発揮できていれば……」

【MotoGP】タイトル争い事実上終戦のバニャイヤ、1年を無駄にしてしまったと嘆く「マルケスはライバル不在だった。僕も本来の力を発揮できていれば……」

2025年シーズンのMotoGPは、ドゥカティのマルク・マルケスのタイトル獲得がほぼ確実となっている。チャンピオン決定の時が迫る中、チームメイトのフランチェスコ・バニャイヤは今シーズンを台無しにしてしまったと考えている。

 マルク・マルケスがファクトリー仕様の最新マシン、ドゥカティGP25を乗りこなして支配的な速さを見せている一方、バニャイヤは苦しいシーズンを過ごしている。

 バニャイヤはシーズン序盤こそ決勝で表彰台の常連となり、アメリカズGPでは優勝を記録するなどまずまずの結果を残していた。しかしながら、夏休み明けからは明らかに調子を落としている。直近4戦で獲得したのはわずか24ポイントで、バニャイヤはマルケス兄弟に大きく差をつけられてのランキング3番手に甘んじているだけでなく、アプリリアのマルコ・ベッツェッキにも迫られている状況だ。

 2度のMotoGP王者であるバニャイヤは依然として自分の能力に自信を持っているが、最近の苦戦によって実質的に1シーズンを失ったと認める。

 マルク・マルケスの戴冠がかかったモビリティリゾートもてぎでの日本GPを前に、バニャイヤは次のように語った。

「自分のポテンシャルは分かっているから、(マルケスがもてぎで優勝することは)問題はない」

「問題なのは、自分が1年を無駄にしてしまったことだ。でもそれについてはどうすることもできなかった。最初から状況は難しく、解決策を見つけられなかったから、こうなるのは必然だった」

「でも自分の実力を考えれば、(マルケスのタイトルは)自分のパフォーマンスに影響を与えるものではない。実力を疑ったことは一度もないし、自分の力を十分に理解している」

 マルク・マルケスは今季、MotoGPで歴史的なシーズンを送っている。ここまで16大会でスプリント含め32レースが開催されてきたが、そのうちグランプリで11勝、スプリントで14勝を記録している。弟のアレックス・マルケスに対しては182ポイントのリードを築いており、日本GPでその差をさらに3点広げれば、世界選手権での9度目のタイトルが転がり込んでくる。

 こういった独走劇について、バニャイヤはこう語る。

「今年の選手権は、マルクにとってライバル不在のシーズンだった。競争力があって、安定していたのは彼だけだった」

「これは簡単なことではないが、彼は常に100%を出していたわけじゃない。もちろん時には全力だったけどね」

「でも自分も早くベストなコンディションに戻りたい。というのも今年のラップタイムは昨年よりも遅いことが何度もあったから、もし自分が本来の力を発揮できれば、良い戦いになると思う」

 不振から脱したいバニャイヤはここ最近、ドゥカティのガレージで2度のMotoGP王者ケーシー・ストーナーから助言を受けている。ストーナーの助言がどのように役立ったか尋ねられると、バニャイヤはこう述べた。

「とてもありがたいことだと思う。というのも、(彼のフィードバックが)テクニシャンやエンジニアに届けられることで、新たな視点が生まれるからだ」

「彼はあらゆる面で感覚が鋭いし、正直に言って彼がガレージで話していたことは、僕のバイクの挙動をまさに言い当てていた」

「だから彼の言うことに耳を傾ければ本当に役に立つと思う。エンジニアはデータを見てライダーの話を聞くけど、実際にその場で走って見ているわけじゃない。だから別の視点は大切なんだ」

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