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【どうすればプロテニス選手になれる? 第5回】13歳までに親がするべきこと│前編<SMASH>

【どうすればプロテニス選手になれる? 第5回】13歳までに親がするべきこと│前編<SMASH>

錦織圭などの活躍以降、「テニス選手になりたい!」「子どもをテニス選手にさせたい!」と考えているジュニアや親が多くなりました。しかし、根本的な問題として、どうすればテニス選手になれるのでしょうか? プロになるまでの道筋を詳しく紹介していきます。

 今回からは、アカデミー選びとナショナル(日本代表)入りが大切な理由について。解説は引き続き、プロとしてツアーを回り、引退後はMTSテニスアリーナ三鷹を運営しながらコーチとして選手を指導している増田健太郎氏です。

 ◆  ◆  ◆

親が良いアカデミーを見つけることが大事

「小学3年生ぐらいになると、アカデミーに入って週5、6回テニスができる環境を作っていくのが理想的です」と増田氏。ジュニア育成コースがあるアカデミーやスクールを探す必要があります。探すのはもちろん親です。

「口コミや、強い選手が輩出されているか、どういう指導者がいるか、そういう点をよく見て、親がいいアカデミーをちゃんと選んでください」。どのアカデミーに行くかで、子どもの将来に大きな影響を与えるので、親も十分に情報収集をする必要があります。

 現在14歳以下(※2017年当時。以下同)のトップジュニアの親たちはどのように決めたのでしょうか? 末岡大和君の父、善之氏は、「姉が『トップラン』の選手コースに入るのと同時に、一緒に入りました。家から通えて、設備が良く、選手としてやっていくにはここだと思いました」と決めた理由を話してくれました。

 ほぼ毎日通うことになるため、家から通えることも重要な要素です。アカデミーに子どもが入ったら、親の役目は場所にもよりますが、普段の練習の送り迎えや大会の引率になります。そして他にも重要な役割があるのです。
 世界への入口 13歳でITFに登録

 ここからの数年間を何のために頑張るかといえば、ITFジュニア大会に出場できる13歳までに、どれだけ実力を付けるかという点に尽きます。ITF(International Tennis Federation)とは「国際テニス連盟」のことで、ITFジュニア大会の結果が、ITFジュニアランキングとなり世界での自分の順位がわかります。

 そのランキングを上げることで、グランドスラムJr.に出場できるかどうかも決まります。ちなみに杉山愛さんはITFジュニア世界1位、綿貫陽介選手は同2位になったことがあります。

 ITFジュニア大会にエントリーするには登録が必要です。IPIN(International Player Identification Number)」アイピンと言われるもので、個人番号が与えられ、それを使ってネットでエントリーができるようになります。ITFのサイト(https://ipin. itftennis.com/)から簡単に登録できます。年会費が多少かかりますが、それほど高くはありません。

 プロを目指すジュニアの親からは、13歳の誕生日に登録したということも聞きます。まさにここが世界への入口だと言えるでしょう。ITFジュニア大会には最も低いクレード5から、グランドスラムJr.などを含む最高グレードAまであります。ポイントがない段階ではグレード5の大会から出場していきます。特に国内で開催される大会には積極的に出てポイント獲得を目指しましょう。

~~後編へ続く~~

取材・文●スマッシュ編集部
※スマッシュ2017年10月号から抜粋・再編集

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配信元: THE DIGEST

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