元気ですか〜!(猪木風)。還暦ブレイクを本気で狙っている三又又三(58)です。
今日は身だしなみについてお話ししたいと思います。
僕が勤務している不動産会社では、毎朝の身だしなみチェックを欠かしません。
出勤すると、服装から髪の毛、眉毛、ヒゲ、そして鼻毛まで事細かにチェックが行われれます。芸人の世界にはオシャレな人が多くて、昔から服装の乱れには気をつけていましたけど、就職してからは、それに輪をかけて徹底するようになりました。そういう意味では今の会社に感謝しかありません。
だから会社が休みの水曜日はなるべく床屋に行って、髪を整えてもらっています。
ウン十万円もする高い服や靴をそろえる必要はないんです。汚れがあればすぐに拭き取ったりして、常にこぎれいにしておくことが大切なんです。
うちの会社に限ったことではありません。不動産業界でトップセールスマンと言われる方と何人も会いましたが、みなさんビシッとしていて隙がない。お客様と会うために、キレイな格好をするというのは、最低限の気遣いですから。逆に見た目がだらしない人は心に余裕がない証拠ですよ。そんな人から家を買いたいと思いますか?
特に気をつけているのが足もと。ある有名な政治家も言ってましたよ。
「革靴の先っちょが汚れている奴は信用できない」
これ、すごくわかるんです。僕も人と会ったら、まずは相手の靴を見ますから。どんなに素敵なスーツを着ていても、靴が汚かったら台なしですよ。
物件の内見で靴を脱ぐ機会が多いので、靴下が汚いのもアウト。穴があいても履き続けている奴がいたら、はっきり言いますよ。「今すぐ捨てなさい!」って。
「靴はいつもキレイに─」
これは芸人の世界でもよく言われることなので、多少は無理しても自分への投資だと思って奮発しましたよ。ちなみに今履いている靴は6万8000円。
「社長から前借りするような男がそんな高い靴を?」
なんて言われそうですけど、値段が高ければ愛着も湧きますし、「大事にしなきゃ」って手入れもしっかりするじゃないですか。
だから僕、休みの日はスーツを着て、千葉からわざわざ東京の有楽町まで行って靴磨きをお願いするんです。
先日もいつものように職人さんの前に座って足を置くと、こう言うんです。
「お客様、もしかして格闘技をされていました? 実は私、前田日明さんの靴を磨いたことがあるんです」
レスリング経験者の僕に、ズバリと核心を突いてきたかと思えば、尊敬する前田日明さんの話題ですよ。うれしいじゃないですか。足から話題を広げていくって、トークスキルも達人ですよ。
それだけじゃありません。靴のことは何も話してないのに、パッと見で「ああ、このメーカーはですね‥‥」と、うんちくを教えてくれる。
これぞプロの仕事です。15分ほどで、気分はすっかり良くなるし、靴はもちろんピカピカ。それを見て僕は思うんです。
「この人はこんなに靴が好きなんだ。誇りを持ってこの仕事に取り組んでいるんだな」
僕にとって水曜日は休日でもあり、木曜日から新しいスタートを切る準備の日でもあるんです。
靴磨き職人さんのプロの仕事に触れて、「よ〜し頑張ろう」と思える。身だしなみと心を整えるためにも、年明けの仕事始めを前に、靴磨きに足を運んではいかがでしょうか?
三又又三(みまた・またぞう)株式会社TAP所属のお笑い芸人。「踊る! さんま御殿!!」(日テレ系)、「志村けんのバカ殿様」(フジ系)等数々のバラエティーに出演。2023年より不動産会社に勤務し、芸人との二刀流で活動。今夏より漫才協会に入会。

