都内にいながら本場シンガポールの味を楽しめると話題の「SINGAPORE CUISINE SINKIES(シンガポール キュイジーヌ シンキーズ、以下シンキーズ)」。屋台料理から家庭の味まで、多民族国家の多様な食文化を丁寧に再現しているレストランです。現地から直輸入した調味料や食材を使った本格料理は、初めてでもどこか懐かしい味わい。「シンキーズ」の魅力やレシピコンテストでの活躍ぶりに迫ります。
衝撃的なラクサに感動し、日本で開業したシンガポール人オーナー
渋谷のシンガポール料理「シンキーズ」の外観。「日本一のラクサを目指す!」と書かれた看板も設置
カルチャーとトレンドが交差する東京・渋谷。青山学院大学と国際連合大学からすぐの「シンキーズ」は、多国籍な人々や若者が集い、都会にいながら多様性を感じられる貴重な空間です。
ランチタイムには近隣で働く人などが多く、夜は食事をゆっくり楽しみたい大人の客層が中心。ひとりでもグループでも利用しやすく、日常使いから特別な日の食事まで幅広く楽しめます。
「シンキーズ」のメンバー。左下がオーナーのTan Min Quan(タン・ミン・クアン)氏

「シンキーズ」の料理の根底にあるのは、シンガポールらしい多様な食文化。中華、マレー、インド、そしてニョニャ(中華系移民とマレー文化が融合した家庭料理)など、複数のルーツを持つ料理が自然に共存しています。
同店オーナーでシンガポール人のタン氏は、ある日シンガポールのBAN HENG 屋台市場というコーヒーやローカルフードを売っているエリアで、衝撃的な出会いをしました。
もともとラクサが好物だったタン氏が、すでに満腹であることも気に留めずその屋台へと迷いなく足を運ぶと…。「そこで食べたラクサがあまりにも感動的なおいしさで、そして郷愁の念を感じた」とタン氏は振り返ります。
11月のディナーコースで提供された季節のラクサ。この時はムール貝がたっぷり。

その屋台の店主にレシピを教えてもらって誕生した、「シンキーズ」の看板メニューのラクサは、手作りのペースト使用。ココナッツミルクのコクとスパイスの香りが絶妙に調和した一品です。
ラクサに使われるスープは、スパイスの配合や火入れのタイミングにも細やかな工夫が施されており、一口ごとに香りとうまみが広がり、思わずため息がもれます。麺は太めの中華麺と細いビーフンの2種が入っているシンガポール風。日本人の舌にもなじみやすく、スープは最後まで飲み干したくなる味わい。
左:シンガポール バーニャカウダ〜ピーナッツドレッシングを添えて〜、右はパンダンモヒート

濃厚でありながら後味は軽やかで、食べ進めるほどに味の奥行きが広がります。別皿で用意されるサンバルチリも手作りで美味、辛いのが好きな方はぜひ試してみて!
ラクサを筆頭に、味の再現性を支えているのは、素材への徹底したこだわりにあります。調味料や一部の食材、さらには食器に至るまで、シンガポールから自社で直輸入。
伝統的な調理法を尊重しながら、日本の感性にも合うように丁寧に仕上げています。
「Spring Home」レシピコンテストで審査員やレシピ考案
レシピコンテストでタン氏は「Spring Home」のパラタを使った「ブラックペッパー エンパナーダ」を考案した

そんな「シンキーズ」は今、世界80カ国に展開しているシンガポール発の人気食品ブランド「Spring Home」が開催するレシピ&フォトコンテストにおいて、審査員およびレシピ考案者として参加しています。
詳しくはInstagramのコンテスト公式アカウント @tyjfood_japan をチェックしてみてくださいね。タン氏のコメント動画も楽しめます。
タン氏が考案したレシピは、本場シンガポールの人気料理「ブラックペッパーエンペラーダ」。エンペラーダとは包み焼きパンのこと。スパイスの効いたブラックペッパーを主役に、Spring Homeのパラタを使って仕上げた一品で、家庭でも挑戦しやすい工夫が随所に盛り込まれています。
黒コショウの刺激がクセになる「ブラックペッパー エンパナーダ」

Instagramレシピコンテストには誰でも自由に応募できます。対象商品となるのは「Spring Home」のパラタと春巻きの皮の2商品。応募方法は以下のように簡単です。
1.Instagramにて、@tyjfood_japanをフォロー
2.パラタ or 春巻きの皮を全国の業務スーパーで購入
3.料理をつくって投稿 (#sgfoodコンテストを付けるだけ!)
入賞者には「シンキーズ」のお食事券なども当たるようです。ぜひこの機会に応募してみては?応募期間は2026年1月末までです。


