・背景からも読み解いてみた
看聞日記の背景を紐解いた日本中世史学者・横井清さんの著書「室町時代の一皇族の生涯『看聞日記』の世界」によると、南北朝時代から室町時代は連歌が爆流行りしていて、日本独自の文化にとって重要なのが看聞日記の頃なのだとか。
その連歌を複数人で回す集まりは連歌会(れんがえ)と呼ばれ、当時、貞成親王が住んでた伏見殿では、毎月25日に連歌会が開かれていたという。日記に出てくる「月次の会」はその連歌会のことで、12月の連歌会で「歳忘」したという話だ。
・ルール
もちろん、看聞日記は皇族の記録なので、当時の庶民がどうしていたかは分からない。だが、これは記録が残っている限りでは最古の忘年会と言える。そんなわけで、ロケットニュース24編集部で室町時代の忘年会をしてみることにした。改めてまとめると、忘年会の大筋は以下の通りになる。
1. 企画者が発句(最初の5・7・5)を詠む
2. 次の人が下の句を詠んで1首を完成させる
3. そのまた次の人が5・7・5を詠んで回していく
──看聞日記によると100首がゴールだが、毎月連歌会をやっている室町時代の皇族でも100首を詠むのに夜更けから明け方までかかっているので、今回はチュートリアルルールとして時間で区切ることにした。1時間30分~2時間くらいを目途にどれくらいできるものなのか検証してみて実感をお伝えしたい。
