女性ドライバーによって争われるF1アカデミーの2025年シーズンを制したのは、21歳のフランス人ドライバー、ドリアーヌ・パンだった。メルセデスの育成プログラムに属する彼女を、メルセデスのF1チーム代表兼CEOのトト・ウルフも称賛した。
ピンはF1アカデミー参戦初年度となった2024年にメルセデス・ジュニア・チームに加入。同年はアビー・プリングに次ぐシリーズ2位で終えたが、タイトル獲得を目標に再挑戦した2025年は4勝を記録し、フェラーリ育成のマヤ・ウィーグを抑えてチャンピオンとなった。
そんなウィーグについてウルフ代表は、メルセデスが公開した動画の中で次のように語った。
「ドリーの加入はチームにとって素晴らしい補強となった」
「彼女は他とは少し違ったバックグラウンドがある。彼女はカート出身であるが、ツーリングカーやGTカー、そしてプロトタイプでも素晴らしいパフォーマンスを見せてきた」
「ただ彼女はF1アカデミーにやってきてからはまさに圧倒的で、チャンピオンを獲得した。彼女は速く走れる上に、パーソナリティの面でも闘争心の強さがあり、メルセデスにフィットしていると言える。彼女が活躍する姿を見るのは本当に喜ばしいよ」
ウルフが言うように、パンはフェラーリ・チャレンジ・ヨーロッパでチャンピオンを獲得したり、WEC(世界耐久選手権)のLMP2クラスやLMGT3クラスに参戦経験があるなど、シングルシーターに限らず、ツーリングカー、GTカー、プロトタイプカーで幅広い経験を持つ。
そんな彼女の次のステップについては現時点ではまだ明らかになっていないが、本人はメルセデスとの関係継続を強く望んでいる。
パンはグッドウッドで次のように語っていた。
「次にどこへ進むかは、私たちで決められます。ただ、シーズンが11月中旬に終わったばかりで、(来季の決断をするには)もう時期的には遅いんです」
「今後数週間のうちに必ず何らかの決断をします。目標は、できればメルセデスに残り、長く成功したキャリアを一緒に築くことです」
「彼らと共にシーズンを終えたところなので、ここから必ずしっかりと話し合っていきます」
「私はシングルシーターもスポーツカーもどちらも好きです。どちらもレベルが高く、常に世界最高の相手と戦うことが出来ますから」
「WECで走った時も非常に競争が激しく、素晴らしい選手権でしたし、ここ2年間のシングルシーターの経験も本当に良いものでした」

