教科書や教材で一度は見たことがある“あの顔”。
その鋭く力強い眼差しは、20世紀の芸術界を挑発し続けました。
彼は生涯を通じて作風を劇的に変化させ、常に新しい表現を追い求めた革命家です。
さて、この人物、誰でしょう?
【ヒント】
1.絵画、版画、彫刻、陶芸など、その創作意欲は生涯衰えることなく、確認されているだけで15万点近くの作品を残した、史上最も多作な芸術家である。
2.彼の非常に長い名前は、聖人や縁者の名前を洗礼名として並べたもので、その長さはギネス世界記録にも認定されている。
3.スペイン内戦でナチス・ドイツによって無差別爆撃された街を描いた大作『ゲルニカ』は、戦争の悲惨さを告発する反戦のシンボルとして世界的に知られている。
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正解は「パブロ・ピカソ」(1881–1973)。
パブロ・ピカソは、スペイン出身の画家、彫刻家です。20世紀の芸術に最も大きな影響を与えた人物の一人とされています。
その創作活動は「青の時代」「ばら色の時代」といった初期の具象的な作風から、複数の視点を同時に描く「キュビスム」の創始、そして晩年の自由奔放なスタイルまで、生涯にわたって劇的な変化を遂げました。その作品数は15万点近くにのぼると言われています。
代表作『ゲルニカ』は、ナチス・ドイツによる無差別爆撃の悲劇を描いたもので、芸術が持つ政治的・社会的な力を示す象徴的な作品として、今なお世界中に強いメッセージを投げかけています。
ちなみにフルネームは「パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンディシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ」といいます。
このシリーズでは、教科書や学習教材で見かける偉人たちをクイズ形式で紹介しています。次回もお楽しみに!
