母親に頭が上がらない

(写真:iStock)
つい先日、妻から『義母にビシッと言ってほしい』と頼まれたヨシナリさんは、彼女の要望を受け入れることができず『これまでと同じように、スルーしてほしい』と話したとのこと。
「俺が母親の毒舌をたしなめたところで、多分変わらないですよ。しかも俺、30代の頃に大きな借金をして、それを母親に肩代わりしてもらっているんで…。頭が上がらないんですよね。
もちろんひどいモラハラだったら、俺からも言いますよ? でも、今の感じだとそんなに深刻じゃない気がするんです。なので、できることなら、このまま妻にスルーし続けてもらいたいっていうのが本音です」
更年期が抜けたら…

今日もイライラしてるみたい(写真:iStock)
ヨシナリさんは、妻が更年期に入り始めていることは理解しているそう。
「『最近はイライラが止まらない』と言われましたし。実際、いつもピリピリしてるんですよね。まぁ、更年期が抜けるまでの辛抱なんじゃないですか?
楓には悪いけど…。やっぱりスルーするのが一番賢い選択なんじゃないかなって気がするんですよね…」
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恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
(並木まき/ライター・エディター)
