左腕のケガで2025年シーズン後半を棒に振った男子テニス世界ランキング10位のジャック・ドレイパー(イギリス/24歳)が、イギリス代表として出場予定だった年明けの男女混合国別対抗戦「ユナイテッド・カップ」(26年1月2日~11日/ハードコート)とテニス四大大会「全豪オープン」(26年1月18日~2月1日/ハード)を欠場すると発表した。
ドレイパーは今季、「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハード)で四大大会に次ぐマスターズ1000初優勝を果たすと、「マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/クレーコート/ATP1000)でも準優勝し、6月には世界ランキングでキャリアハイの4位に到達した。
そんな24歳を悲劇が襲ったのは、7月に母国で開催された「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート/四大大会)でのことだった。利き手の左腕を負傷し、9月の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/四大大会)で復帰するも2回戦を途中棄権。直後には早期のシーズン終了を余儀なくされた。
現在はアンディ・マリー(イギリス/24年引退)を世界1位に導いたジェイミー・デルガド氏(イギリス)を新コーチに迎え、再起への準備を進めているドレイパー。先日には「ユナイテッド・カップ」から実戦に復帰すると各種メディアで報じられていたが、12月27日に自身の公式X(@jackdraper0)で公開した動画を通じ、回復の遅れを理由にオーストラリアシーズンを見送る旨を報告した。
「残念ながら、私とチームはオーストラリアでプレーしないという、本当に難しい決断を下しました。言うまでもなく、全豪オープンは最高峰の四大大会の一つであり、我々のスポーツにおいて最も大きな大会の一つでもありますが、今回の左腕のケガは長い間続いています。回復のプロセスは本当に最終段階に来ているのですが、これほど早い段階で5セットマッチをプレーすることは、今の自分にとって賢明な判断には思えませんでした」
続けて24歳は「これまでにもかなり多くの挫折を経験してきましたが、今回のケガはこれまでで断トツに困難なもので、最も複雑な状況に直面しています」と、改めて同箇所の状態が深刻であることを強調。それでも最後は「不思議なことに、こうした経験はいつも、自分をより強くハングリーにし、自分がなりたい選手になりたいという気持ちをさらに強くしてくれます。2026年にコートへ戻り、再び競い合えることを楽しみにしています」と前向きに締めくくった。
現時点では具体的な復帰時期を明言していないドレイパーだが、回復には当初の見込みよりも時間を要する可能性もあるだろう。それでも今は焦らず、リハビリに専念してもらいたい。
文●中村光佑
【動画】ドレイパーが自身の公式Xで全豪欠場を報告
【関連記事】来季の男女混合団体戦で復帰するドレイパーの状態をヘンマン監督が語る。ラドゥカヌと挑む舞台で「チャンスは十分」と自信<SMASH>
【関連記事】全米OPへ強行出場したのは誤診が原因。ケガで今季後半を棒に振ったドレイパーは「偽りの希望を抱いてしまった」と回顧<SMASH>

