元日武道館大会で“ザ・グッドブラザーズ"カール・アンダーソン&ドク・ギャローズ組と対決する清宮海斗。
デビュー10周年記念大会となった12・7後楽園大会で、一日3試合を戦い抜いた直後に襲撃を受けた。ねぎらいの感動ムードをぶち壊され、屈辱の清宮を介抱にきたジャック・モリスと組んでのタッグマッチが決まった。
NOAH年間最大級の舞台で、今回は新日本、WWEを渡り歩いた世界的タッグチームと激突。OZAWAに敗れてブーイングを浴びたあの日からも1年。そしてポスターでは横向き姿で端に追いやられ、結果からも見放され続けた2025年。あらゆる“雪辱"に燃える狂乱のプリンスに、その心境を聞いた。
【清宮海斗インタビュー】
――元日武道館でのグッドブラザーズ戦に向けて、改めて率直な思いというのは?
▼清宮「めちゃくちゃ腹立ってますよね。自分の10周年記念試合をぶち壊されて。しかも拳王さんとあれだけの試合をやって…あの試合、自分のなかにも懸けてるものがありましたから。そんな大切な試合の余韻に浸ってるところを後ろから襲撃されて、めちゃくちゃ腹立ってますね」
――最近のNOAHにはまったく縁のないふたりが突然現れ…
▼清宮「本当ですよ! それにアレですよ、なんでそんな二人が乱入できるんですか!? まずそこがおかしくないですか!? 会社の…NOAHのセキュリティってどうなってるんですか? 10周年大会ですよ? あんなでっかい外国人の二人…見るからに怪しいじゃないですか? あんな勝手に入ってこられるなんて…」
――誰かが招き入れたのかも…
▼清宮「やっぱそう思いますよね!? 会社の差し金…NOAHの会社の誰かが、裏で糸引いてんじゃないかなって? さすがに疑いますよ。会社に対してもグッドブラザーズに対しても怒ってますよ!」
――とにかく戦わなければいけない状況になったことは間違いないので、対戦相手として見た場合は、世界的なタックチームになります
▼清宮「もちろんチームとしては世界的なチームだと思ってますし、クオリティの高いレスリング技術のある二人だと思ってますよ。アンダーソンはGHCタッグも獲ってますし(※パートナーはジャイアント・バーナード)、実績としては認めてますけど、単にあいつら“ビジネス"で来ただけだろ?って。そのくせ『俺たちがNOAHの象徴になる』『俺たちがNOAHの顔になるんだ』とか…口で言ってるだけでね、たった一回、乱入しに来ただけですから。それで襲ってるところが週プロの表紙になって、SNSのプロフィールアイコンかなんかにして喜んでますけど、なんか一回襲撃して、あとは日本武道館に出られればいいや…みたいな。そんな感じにしか思えないですよね。別にNOAHじゃなくても、どこの団体でも(それなりの稼ぎになれば)いいんだろうな、って思いますよね」
――確かにいろんな団体をドライに渡り歩いてきた感はあります
▼清宮「自分たちのプロモーションができればそれでいいっていう考えなんでしょうね。。NOAHの対しての思いなんてヤツらには微塵もないでしょうから。グッドブラザーズじゃなくてビジネスブラザーズですよ、あんなの」
――とはいえチームとしてはかなりの強敵です。それだけにパートナーが重要になってきますが、ジャック・モリスとのチームは未知数な部分も多い気がします
▼清宮「いや、ジャックがN-1で初めてNOAHに参戦した時、その初戦の相手は自分でしたから。ジャックとはGHCヘビーも懸けて戦っていますし、彼の凄さは身にしみて分かってますから。パートナーとしては申し分ないと思ってますよ。襲撃された後に助けにきてくれたのもジャックでしたし、うれしかったですね」
――良い返事はもらえませんでしたが、ALL REBELLIONにもモリスを勧誘しました
▼清宮「ALL REBELLIONを結成してから時間が経ちましたけど、みんなチームのためを思ってやってきましたけど、一方でただの“いい子ちゃん集団"って見られてる感じがあるじゃないですか。このまま“いい子ちゃんユニット"でやっていくんだったら、自分は価値がないなと思ってるし、ALL REBELLIONである必要もないなと思ってるんで。だからジャックを勧誘しました。チームに刺激をもたらしてくれると思うし、晴斗希もライバル視してるから、チーム内競争ができると思うんですよ。そういう摩擦が熱を生んで、ユニットとして大きくなっていくと思ってるので」
――そういった意味では、清宮さん自身も今年は本当に結果が出ない一年ではありました。元日武道館でOZAWAに敗れ、GHCタッグ戦ではオモスにKOされ、OZAWAとの再戦でも敗れ、ポスターは横を向き、N-1でも優勝できず……
▼清宮「(※さえぎって)ちょ、ちょっともういいですか!? わざと言ってますね? これ完全に!」
――いや最後まで…
▼清宮「言わなくていいでしょ! 最後まで…もう分かってるって! そんなこと自分で重々承知しておりますんで!」
――すみません…とにかく散々だった今年ですが、その“負の連鎖"は元日の武道館でブーイングを浴びてOZAWA選手に敗れたところから始まったわけで、やはり1年後の元日武道館でそのスパイラルを断ち切りたい?
▼清宮「もちろん。ここからNOAHの“ど真ん中"にもう一度入っていく、そういう武道館にしないといけないと思ってます。自分と同じ世代がNOAHのトップに来てるなかで、OZAWAにもInamuraにも勝ててないですからね。その二人が武道館のメインで戦う。これはやっぱりね…悔しいですから、自分はここから上がっていかないといけない」
――ではメインを食うような印象度をしっかり残したい?
▼清宮「ベストバウトですよ。ベストバウト。元日武道館の試合で2年連続(プロレス大賞の)ベストバウトを獲りますよ。今回受賞したOZAWAとの試合は負けてますから、今回は“勝って"ですよね。今年は違うぞ!ってところを、やっぱり見せないといけないですから。ベストバウト級の試合をしたうえで勝って、カール・アンダーソンとドク・ギャローズにも『やっぱり今のNOAHの試合ってすげーな』って思わせてやりますよ」
――ちなみに『試合でもポスターでも“ど真ん中"に戻って、ド正面を向く』という割には、今日も横向きTシャツを着用されてますが、実は気に入っているのでは…
▼清宮「違いますよ!! 自分を奮い立たせるためにあえて着てるんですよ! この横向きTシャツを毎日着て、鏡の前に立って、『あ、俺は今日も横向きだな、これじゃいけないな』と思ってやってますから」
――毎日…やはり気に入っているのでは…?
▼清宮「だから違うよ! 気に入ってないよ! 自分への戒めですよ!」
――すみません…ということで武道館で負のスパイラルを断ち切り、ベストバウト級の試合をして で、新世代の戦いの輪にも戻っていき、最終的には正面を向いたTシャツを発売すると
▼清宮「うん、だからもう全部言っちゃってますね、結論を全部。自分が答えるとこ残しておいてもらってもいいですか?……でもまぁ、日本武道館、NOAHにとって大切な舞台ですから。もう10年間、NOAHで試合をしてきましたから。たった一回乱入しに来ただけの、大会をぶち壊しするようなヤツらにNOAHを侵略されるワケにはいかないんで。あの“ビジネスブラザーズ"を返り討ちにして、元日・日本武道館から“ど真ん中"に行ってやりますよ!」

