・ガチガチに力を入れた方が良いタイプ
続いて案内してもらったのはトレーニングフィールドだ。
甲子園で活躍した万城目コーチとのセッションでは、私の身体特性を数値でチェックし、強みを伸ばすトレーニングを行った。
1つだけ紹介すると、私の場合は「リラックス型」ではなく「ガチガチ型」だということ。力を抜いた状態より、あえて全身をガチガチに固めたほうが出力が上がるタイプらしい。力んでいるとそれ以上パワーが出ないと思いきや、実際に力が入るから不思議だ。
事実、万城目コーチ自身も同タイプで、学生時代に合わないトレーニングを続けて成績を落とした経験があったという。努力の方向性を間違える怖さと、知ることの大切さを痛感した。逆にいえば、自分の特性を知るだけで一気に伸びる可能性もあるだろう。
・畳の間
そして、スポノバには珍しい「畳の間」もある。王貞治さんが荒川博コーチと畳の上で血がにじむ特訓を重ね「一本足打法」を完成させた逸話に由来している部屋だ。
足の裏から入る情報を大切にし、身体の使い方を根本から見直すための空間である。そして壁に掲げられた「氣」の文字。ここではデータ解析と日本の精神性が共存している。
