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20歳日本代表FWがついに得点ランク首位浮上! ベルギー席巻のSTVVは“追われる立場”から次なる“夢を叶えるフェーズ”へ【現地発】

20歳日本代表FWがついに得点ランク首位浮上! ベルギー席巻のSTVVは“追われる立場”から次なる“夢を叶えるフェーズ”へ【現地発】


 12月26日、ベルギーリーグのシント=トロイデン(STVV)は敵地でスタンダールを2対1で下し、3位という好成績で2025年を終えた。

 チームの全得点を叩き出したエースストライカー、後藤啓介は「いいボールが来たので、2点とも流し込むだけでした」とゴールシーンを振り返った。35分の同点弾は鮮やかなパスワークから、最後は右ポケットを突いたMFイリアス・セバウイからの折り返しを、63分の逆転弾は右SB畑大雅のクロスを、ともにニアで合わせたものだった。

「右膝を怪我している大雅くんが、練習で『クロスを上げられない』と言っていたので、ニアに来ると信じてました」

 これで後藤はプロミス・デイビッド(ユニオン・サン=ジロワーズ)、イェッペ・エレンビェレグ(ズルテ・ワレヘム)と8ゴールで並び、得点王ランキングトップに。次節は、得点王を意味する「黄金の牛」のワッペンを背中に付けてプレーすることになった。

 後藤は今、試合をこなすごとにポストプレーの安定感が増している。10節のメヘレン戦以降、後藤はアップの終わりに、腰にチューブを巻きながら、投げてもらったボールのトラップ・アンド・パスを繰り返してから試合に臨んでいる。それは、大きなDFの圧力を受けながらボールを扱うイメージ。彼が日本代表デビューを果たした11月14日のガーナ戦で見せた、ファーストタッチがまさにそうだった。
 
――アップの最後、チューブを使って体幹を鍛えていた。とても効率良い取り組みで、後藤選手がやろうとしていることのすべてが詰まっていると思う。

「その通りです。自分の足りないところを(補っている)。あのおかげなのか分からないですけれど、最近はキープ、ポストプレーができている。(この取り組みを)続けていきたいですね」(11月9日、スタンダール戦後の後藤)

 85分、畑のクロスがブロックされると、スタンダールが左サイドからカウンターを発動させた。すると後藤が70メートルの距離をスプリントして戻り、最後はスライディングでボールを奪い切った。

「俺は『もう交代させてくれ』とベンチに言ってた(交代のフェラーリの準備ができていた)ので、ラストプレーだと思って走りました。相手選手が中に入ってくるのが分かった。“3対1(の数的優位)”だったのでドリブルをミスすると思い、俺はボールを取りに行くというより、コースを切りに行きました。最後は予想通りに(ミスを突いて、ボールを取った)」

 ゴールを決めるだけではなく、勝利に直結する守備もまた、後藤がエースストライカーであることの証明である。
 個人成績を見ると後藤の8ゴールという数字が傑出しているが、他にランキング入りしているのはMF山本理仁が4アシストでランキング10位に入っているくらい。それでいてSTVVが3位に食い込んでいるのはチームとしての完成度が高く、「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン」という言葉を彷彿させるように、控え選手も含めて全選手がチームに貢献するうえ、個々の選手が持ち味を発揮しているから。61分からピッチに立った畑がその2分後にアシストという結果を残し、勝利に貢献したのはその証左だ。

「今はちょっと膝が“あれ(痛く)”でファーに強く蹴れなかった。啓介も『大雅くんが蹴れないと思ってニアに来ました』と言ってました。助かりました(笑)」

 戦線離脱した時期は「悔しい」と感じながらも、「チームが頑張ってるなあ。勝ってほしいなあ」と勝利を願う思いのほうが強かったよう。

「僕のサッカー人生のなかで、首位争いをしたことがないので、すごく新鮮な気持ちです。勝てる試合が多いとチームの雰囲気はいいですし、充実した25年の年を終えることができました。(26年の目標は)プレーオフ1進出が現実味を帯びてきたので、まずはしっかり6位以内に入ること。(欧州の)コンペティション行きを勝ち取りたいです」

 昨季は、半ば奇跡的に1部残留を果たしたSTVV。DF谷口彰悟主将は当時を思い起こしながら、今季前半戦を振り返った。

「試合を重ねるごとに自分たちのスタイルというのが確立できていることを実感してます。なおかつ昨シーズンだったら考えられないような結果を残している。良い流れで進んでいるので、チームとしては素晴らしい半シーズンでした」

 昨年11月、アキレス腱を切る重症を負った谷口にとっては、日本代表にも再招集され真価を発揮するなど、カムバックを果たした半年だった。

「個人的には最初はゲームに出てませんでしたが、90分間出られるようになってからはコンディションも上がり、試合勘もだいぶ戻ってきた。チームの結果と自分の結果をうまく結びつけられるようなゲームが増えてきたというのは嬉しい。でもここからからです。個人的には心残りが半分ある。プレーオフ1に向けてもう少しやっていかないといけない」
 
 これまで“追う立場”だったSTVVは、17節でクラブ・ブルージュを破ったことで2位に浮上し“追われる立場”になった。18節、アンデルレヒトに1対2で敗れた次のメヘレン戦は“追われる立場”のSTVVにとって最初のテスト。STVVは5位のライバル相手に1対0でしっかり勝って連敗しなかった。さらに今回6位のスタンダールに勝利したことで、3位STVVとの差は勝点12まで開いた。

 レギュラーシーズンは残り10節。プレーオフ1進出当確圏の勝点50まであと11だ。16節のヘント戦から始まった上位対決5連戦を4勝1敗で乗り切った意義は大きく、STVVの日程を見ると27節・アントワープ(7位)戦、29節・ヘンク(9位)戦、そして最終節・ユニオン(首位)戦を除いて、“直接対決”はもうない。

 つまり“追われる立場”になったSTVVはあっという間に次のフェーズに立った。それは“夢を叶えるフェーズ”。国内リーグが全勝勝ち抜けを競うコンペティションでない以上、STVVが勝点を取りこぼす状況は当然あるだろう。しかし、ここまで6位以下との勝点差が広がった以上、ライバルチームの追い上げに対して慌てる必要はないし、焦る必要もなく、しっかり勝点を積み重ねていくだけだ。

 来る26年に向けて、後藤は言う。

「ここまで本当に素晴らしいシーズンです。この調子を落とさずにやり続けることが難しいと思う。これからの試合は自分たちより下の相手になっていく。しっかり勝点を落とさないこと、しっかり勝ち切ることを徹底したい」

 夢のプレーオフ1進出に向けて、いよいよ1月からSTVVのスパートが始まる。

取材・文●中田 徹
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配信元: SOCCER DIGEST Web

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