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【有馬記念レース回顧】若き皐月賞馬ミュージアムマイルが頂点へ…レガレイラは連覇ならず、武豊メイショウタバルは試練の一戦に

【有馬記念レース回顧】若き皐月賞馬ミュージアムマイルが頂点へ…レガレイラは連覇ならず、武豊メイショウタバルは試練の一戦に

 12月28日、中山競馬場で行われた年末のグランプリ・有馬記念(G1・芝2500m)は、3歳の皐月賞馬ミュージアムマイルが優勝。2着コスモキュランダ、3着ダノンデサイルに続き、4着には連覇を目指したレガレイラ、5着二刀流サンライズジパングが入り、見応え十分の一戦となった。一方、注目を集めた武豊騎乗のメイショウタバルは13着に敗れ、明暗の分かれる結果となっている。

 スタート後は戦前の予想より全体としてはやや落ち着いた印象で、ミステリーウェイ、コスモキュランダがハナ争いを演じた。メイショウタバルは引く形で4番手でホームストレッチへ。メイショウは折り合い厳しく、2コーナーから先頭へ行かせる展開で、前半から暗雲が立ち込めた。

 淡々とした平均ペースが刻まれるも、勝負どころの3~4コーナーで一気にペースが引き上げられ、中山2500mらしく「長く脚を使えるかどうか」が問われる消耗戦へと移行した。

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流石のクリスチャン・デムーロ

有馬記念・ミュージアムマイルとC.デムーロ騎手

 直線では先に抜け出しを図った伏兵コスモキュランダが押し切る勢い。そこへ外からダノンデサイル、ミュージアムマイルが猛追し、坂を駆け上がってから一気の末脚でミュージアムマイルが戴冠。得意コースにクリスチャン・デムーロ騎手の手綱さばきも相まって、鮮やかな差し切りが決まった。

 ダノンデサイルは展開的にも絶好のポジションから手応えよく直線へ向いたものの、ややモタれるところを見せてしまい、鋭い伸びを見せることは出来なかった。レガレイラも勝ち馬のもう一列後ろという形から、エンジンのかかりも遅く、4着までが精一杯だった。

1着 ミュージアムマイル
折り合い、位置取り、仕掛けのタイミング、そのすべてが噛み合った内容。ダノンデサイルを見ながら相手を決め打ちしたような競馬でさすがクリスチャンという内容。レベルの高い3歳世代の力をグランプリで証明した。2500mへの適性を示した点も大きく、今後の中長距離路線でも主役級の存在となりそうだ。

2着 コスモキュランダ
終始行きっぷりはよく近走の成績から一変。早め先頭から力強く脚を伸ばし、あわや押し切るかという内容。中山巧者として地力の高さを改めて印象づけた。鞍上のファインプレー、状態の良さ、コース適性と様々な条件が噛み合い、大一番での激走へと繋がった。

3着 ダノンデサイル
後方待機のレース運び。直線でも絶好の形からしぶとく脚を使い、上位争いに食らいついた。思ったより伸び切れなかったという印象で、叩き2戦目で前進はしていたが、鞍上も振り返ったように直線でモタれるようなところも。ただ、舞台を問わず大崩れしない強みを示した一戦だった。

紅一点、末脚は伸ばしたものの…

有馬記念・レガレイラとC.ルメール騎手

4着 レガレイラ
連覇がかかったレガレイラは4着まで。さすがグランプリホースというところは見せ、最後は伸びて来たものの、思ったより後方に待機した印象。このメンバーで勝ち切るにはスタート、展開の助けも少々必要か。主戦の乗り替わりも多少なりとも影響した可能性はあったか。

5着 サンライズジパング
ダートをずっと使われてきた二刀流。タフな展開に、力のいる馬場が噛み合った。勢いよく追い込んできたが、1度芝を使ってからならもう少し前進もあったか。改めて今後の選択肢が大きく広がった。

13着 メイショウタバル
序盤から逃げ馬の出方を見ながら運んだが、思うようにリズムを掴めず。途中から行き切るしかなかった。同型のミステリーウェイも思ったよりいかず、折り合いも今ひとつで、前半からの気難しさが大敗を予感させる内容。思い切って飛ばしていく世界線も見てみたかったのは競馬ファンも思うところだろう。今後もメンバー、展開、条件次第か。

配信元: 競馬のおはなし

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