エンジン音は、メカニズムからリアルタイム生成
もうひとつ興味深いのは、音だ。
エンジンの回転数は、回転計を指で操作するか、iPad/iPhoneを傾けることで、スロットル操作をすることで操作することができる。ギアもギアパネルでタップすることで操作できる。すると、そのエンジンの回転数に応じて、それなりにその車種っぽい音がするのだ。

操作できるのだから単なる録音ではない。しかし、NSXはNSX、ドゥカティはドゥカティっぽい音がする。不思議だ。
これについて聞いてみると、サウンドデザインラボ合同会社と一緒にアルゴリズムSDL法という手法で、音を合成するのだそうだ。合成するのは単発音、次数音、ランダムノイズ、ウィンドノイズ、ギアノイズ。
単発音は、当然のことながらエンジンの爆発音だ。これに次数音、つまり0.5〜8次の16段階の倍音を組み合わせるのだという。おそらくはそれが、ピストン往復のノイズや、バルブの駆動音、カムの動く音、カムチェーンの鳴る音などを再現するのだろう。そこに車種ごとの調整が加えられているので、たとえばどんなマフラーを付けているのか、ボディやカウリングがどうなっているのか? などの影響を補正できるようになっているようだ。
どうりで、なんとなくその車種っぽい音がするわけである。
近いうちに縦置きクランクのバイクも登場
近いうちに、筆者の好きな縦置きクランクのエンジンもサポートされるそうで、それもとても楽しみだ。できたら、モトグッツィや、BMW Rシリーズのエンジンサウンドを楽しめそうだ。

バイク、クルマ用のTrans4motor Rと、飛行機用のTrans4motor S。年末年始の時間のある間に、自分好みのエンジンをいろいろ作ってみるのも面白いかもしれない。
エンジンマニアの方は、買ってみて損のないアプリなので、ぜひお試しいただきたい。
Trans4motor R
https://apps.apple.com/jp/app/id6739180076
Trans4motor S
https://apps.apple.com/jp/app/trans4motor-s/id1561448237
(村上タクタ)

エンジンマニア垂涎のiPad/iPhoneアプリ『Trans4motor R』がめっちゃ楽しい!
2025年12月29日