今季はウイリアムズのドライバーとして大活躍、アゼルバイジャンGPまでに70ポイントを獲得し、ドライバーズランキング8番手につけているアレクサンダー・アルボン。しかしウイリアムズのチーム代表を務めているジェームス・ボウルズ代表によれば、アルボンはレッドブルに在籍していた当時に苦労したため、ウイリアムズ加入時には自信を失っていたという。
ボウルズ代表はスポーツビジネスに関するポッドキャスト番組「Business of Sport」に出演した際、アルボンが自信を取り戻す上で、自身が果たした役割について語った。
なおボウルズ代表は2023年からウイリアムズのチーム代表を務めることになったが、アルボンとはそれ以前からの付き合いだったという。
「まずアレックスのことから始めよう。私はアレックスのことを、2016年から知っている。彼はメルセデスで私と一緒に働き、その後レッドブルに移籍した。だから彼のことは、ずっと若い頃から知っているんだ」
そうボウルズ代表は言う。
「彼とランド・ノリス、そしてジョージ(ラッセル)は、皆一緒に成長してきた。これはとても素敵なエピソードだ。パドックでは、彼らが集まっている姿を見かけることもある」
アルボンはレッドブル陣営に移籍し、トロロッソ(現レーシングブルズ)からF1デビュー。その後レッドブルに昇格し、マックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めることになった。しかしそのことが彼の自信に影響を及ぼしたが、それでも速さが失われることはなかったという。
「当時の彼について私が知っているのは、猛烈に速いが、自分に対する自信を少し失っていて、自分がどれだけ優れているかということを理解していなかったということだと思う」
「2023年に彼に会った時、彼は自分の立ち位置を信じられなくなっていた。レッドブルのシステムに慣れるのに苦労していたんだと思う。ウイリアムズで1年過ごしたことも、必ずしも彼の助けにはならなかった」
「そして、その全てにおいて私の仕事は、彼の周りに盾を作り、彼が本当に優秀なドライバーであるということを知らしめることだった。彼はこのスポーツにおけるトップドライバーのひとりだ。私は彼の側に寄り添い、彼が成長するための土台を築いていった」
このプロセスによってアルボンは何かから解き放され、今季は大活躍。新たにチームメイトとなったカルロス・サインツJr.と共に、驚異的なパフォーマンスを発揮している。
「彼には生まれ持った才能がある。しかし私がこれまでやってきたことは、彼を人間として真に成長させ、自信をつけて毎週末全力を尽くせるようにすることだと考えている。今年はみなさんも、それを見てくれているはずだ」
「ハッキリさせておきたいのは、彼らは懸命に自分の仕事をしているということだ。私の仕事は、彼らを外部から守り、うまく機能することを確実にすることだ。彼らが調子の悪い週末を過ごした時にも同じだ。私の仕事は、彼らがコントロール不能に陥らないようにすることだった」
「彼らは物事を整理する方法も知っている。これはやった。これも終わった……といった具合にね。これが我々が共に前進していく方法なんだ」
サインツJr.はアゼルバイジャンGPで、ウイリアムズに久々の表彰台をもたらした。ボウルズ代表は、チーム加入1年目にして、こんな結果になるとは思っていなかったという。
「カルロスも全く同じだ。ただ、彼はそうするのがとても上手いんだ。レース後の月曜日、彼は自分やチームに腹を立てる。それは当然のことだ。そして火曜日には電話をかけてきた、このパフォーマンスをどう捉えればいいか、それを理解しようとしている」
「我々はそういう問題を解決する必要があった。これが私が、自分自身で変えるためにやろうとしていたことだ。私の役割は、意見交換の場となり、結果として我々全員にとって意味のあることを効果的に実行することなんだ」
「だからこのふたりのドライバーと仕事をするのは、とても楽なんだ」

