レッドブルのマックス・フェルスタッペンにとって、レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼは、頼れる存在だった。しかしそのランビアーゼが、移籍する可能性が出てきた。それもひとつのチームではなく、複数のチームと交渉しているようだ。
The Raceは最近、ランビアーゼがアストンマーティンと移籍交渉中であることを報じた。ただmotorsport.comのイタリア版スタッフは、ランビアーゼがウイリアムズとも交渉中であることを掴んだ。
ランビアーゼは2025年シーズン中、個人的な理由により、複数回のグランプリを欠席した。彼が不在だったのはオーストリアとベルギーのグランプリで、この2レースはサイモン・レニーが代役としてフェルスタッペンのレースエンジニアを務めた。
欠場したのと同じ個人的な事情により、今後のレッドブル内での役割について、冬の間に協議が行なわれると言われている。そしてそのランビアーゼに対して、アストンマーティンとウイリアムズが興味を持っているようだ。
ウイリアムズは、2025年をコンストラクターズランキング5位で終えている。ただ彼らはそれで満足することなく、かつてのような黄金期を取り戻すことを目指している。そのためもあってか、少なくともランビアーゼと交渉は行なったようだ。
同時にアストンマーティンも、ランビアーゼに上級マネジメントのポジションをオファーしたとされている。これであれば、24戦全ての帯同する必要はない。イギリスのメディアによれば、アストンマーティンがランビアーゼにオファーしたのは、CEOもしくはチーム代表の役職であるという。
2026年からアストンマーティンのチーム代表は、エイドリアン・ニューウェイが務めることになっている。しかしアストンマーティンは近年首脳陣が絶えず入れ替わっており、そんな中でニューウェイほどの実績を持つトップデザイナーが、どの程度までチーム代表の職を全うしたいと思っているかどうかは疑問でもある。しかもニューウェイは、F1の技術面に精通し、集中している人物であり、チーム代表を務めるというのは違和感があるというのも正直なところだ。
ランビアーゼは、フェルスタッペンの成功にとってはなくてはならない存在である。もし本当に移籍することとなれば、レッドブル内部の構造に変化が及ぶのは必至であろう。
フェルスタッペンは最近、Viaplayのインタビューで「ランビアーゼ以上に優秀なエンジニアはいない」と語った。
「正直に言って、一緒に仕事をするのに、これ以上良い人はいないよ」
また2025年シーズンにフェルスタッペンのチームメイトを務めた角田裕毅も、チームにおけるランビアーゼの重要さを、次のように語った。
「GP(ランビアーゼの愛称)は、今まで会ったエンジニアの中でもすごいなと思わせる人です。アイデアが本当にすごい」
DAZNのインタビューで、角田はそう語った。
「彼はチーフエンジニアなので僕のシャシーも見るんですけど、マックスがうまくいってなかったりすると、どうしてもそっちに集中してしまうことになります。僕のエンジニア陣も優秀なんですが、正直あまり経験がないので助けが必要なんです。でも、なかなかそれを求められないということもありました」
「GPとマックスのコミュニケーションも、FP1の時に聞いたことがあります。そこは全然違いました。それならば効率的にうまく運ぶよねという感じでした。そういうコミュニケーションを、僕もとってみたいなと思いましたね」

