『STARDOM DREAM QUEENDOM 2025』両国国技館(2025年12月29日)
○スターライト・キッド&AZMvs朱里&稲葉ともか×
キッドが2ヵ月ぶりの復帰戦でライバルのともかに快勝。「次の目標に向かっていきたい」と2026年に視線を向けた。
キッドは11・3大田区大会で小波に敗れ、ワンダー王座から陥落。その後、左腕負傷のため欠場を余儀なくされた。今回は約2ヵ月ぶりの復帰戦。NEO GENESISのAZMとライバルタッグを結成し、God's Eyeの朱里&ともかと対戦した。
先発したキッドは朱里と対峙。基本に忠実な動きでリストを取り合う。AZMが加勢に入ると、スピーディな動きからサンドイッチドロップキックを見舞って拍手を呼び込んだ。「いくぞ、両国!」と叫び、「SLK」コールを巻き起こすと、その場飛びムーンサルトプレスを投下する。
しかし、控えのともかが蹴りを入れて追撃を防ぐと、一転してキッドは防戦一方に。9・6横浜武道館大会で白いベルトを懸けてキッドと対戦したともかは「キッちゃん、復帰おめでとう!」と叫んでからサッカーボールキックで蹴り飛ばした。朱里も同じように「復帰おめでとう!」からサッカーボールキックを連続してぶち込む。さらに、ともかはニーリフトを多用。キッドにとって苦しい時間が続いたが、セカンドロープに飛び乗っての反転式ボディアタックをともかに放って、自力でピンチを脱した。
AZMが朱里と真っ向からやり合って流れを変えると、体力を回復させたキッドが再登場。9・6横浜武道館大会と同じように足狙いでともかとせめぎ合う。619、ダイビングボディアタックとたたみかけるが、反転式ボディアタックはともかがスピンキックで撃墜。ともかは朱里とサンドイッチ式サッカーボールキックをぶち込むと、キッドの反撃を受けても止まらず、ヒザからマットに叩きつけて、バズソーキックを叩き込んだ。
しかし、AZMが飛び込んで加勢すると、朱里を分断してキッドにゲキ。その声に応えたキッドは黒虎天罰でともかを突き刺した。AZMがダイビングフットスタンプを投下すると、キッドがムーンサルトプレスでダメ押しし、ライバルのともかから3カウントを奪った。
キッドが復帰戦で快勝。ともかとにらみ合い、IWGP女子王者の朱里とも視線を合わせた。バックステージで「次の目標に向かっていきたい」と前向きに語ったキッドは、欠場中に自分の技を見つめ直したことを明かし、「これが私が目指すべき赤への入り口なのかなと思っています」とワールド王座獲りも視野に入れていた。
【試合後のキッド&AZM】
▼キッド「スターダム年内最終戦、無事終わりまして、復帰しました」
▼AZM「おめでとう」
▼キッド「ありがとうございます。AZMのナイスアシストもあって…」
▼AZM「こちらこそです」
▼キッド「私が3カウント獲ることができました。お待たせしました。第1試合から豪華すぎるカードで」
▼AZM「豪華だったね」
▼キッド「本当にありがとうございます。IWGPチャンピオンもいて、ライバルのともかもいて。この勝利大きいんじゃないですかね」
▼AZM「いいスタートじゃない?」
▼キッド「いいスタート。まあ、私はね、ワンダーのベルトを落としてしまって、次の目標に向かっていきたいなと思っているところなんですけど、欠場中に戦い方だったり、技だったり、いろいろ考えました。私の持っている技の中で、今日はムーンサルトで獲ったんですけど、ムーンサルトやタイガースープレックス、黒虎脚殺、黒虎天罰など誰もが見てわかるような技の精度をもっと磨いていきたいなって、この期間にすごい思いました。これが私が目指すべき赤への入り口なのかなとも思っています。私になりにですけど。次の目標に向かって私はいきたいんですけど、AZMは?」
▼AZM「私はベルトをすべてなくなってしまったので。今日は久しぶりに朱里と手合わせして、やっぱりワクワクするなと思いました。朱里はね、新年早々、東京ドームが控えているんで、今はまだ何も言いませんけど、2人の戦い、一番楽しみにしています」
▼キッド「NEO GENESIS、ベルトが無くなってしまったんで。来年ぶっ飛ばして取り返しにいきましょう! 来年スターダム15周年ですので、皆さん、そこもお見逃しなくです! ということで、これからのNEO GENESISも…」
▼2人「よろしく!」
【試合後の朱里&ともか】
▼ともか「スターダム両国大会、すごい景色でした。こうやって本戦で組んでいただける。こんなチャンスなかなかないからこそ、結果を出さなきゃいけなかった。今日復帰したキッちゃん、そして天才のAZM、そして最強の朱里さん。こんなすごいメンバーの中に私は囲まれて試合ができる。こんなチャンスなかなかないからこそ、本当に本当に結果にこだわりたかった。だけど、まだまだだなって思いました。来年は私、変わりたい。変わります」
▼朱里「年内最終戦、無事終わりました、自分たちは。まだまだ試合はありますけど、ともかと今日勝つことはできなかったけど、来年またどんどん一緒に強くなろう。そして、私は年始から1・4東京ドーム、このIWGPと上谷の持つSTRONGのベルトを懸けて、2冠戦があります。上谷はプロレス大賞を取り、今勢いに乗ってるけど、私が1・4必ず上谷に勝利して、リングの真ん中にチャンピオンとして立ちます。見ててください。絶対に、絶対に私が2冠チャンピオンになってみせます」

