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<ひゃくえむ。>岩井澤健治監督こだわりの高校全国大会決勝シーン公開…五輪メダリストも高校選手役で登場

<ひゃくえむ。>岩井澤健治監督こだわりの高校全国大会決勝シーン公開…五輪メダリストも高校選手役で登場

高校全国大会の決勝シーン映像公開
高校全国大会の決勝シーン映像公開 / (C)魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会

松坂桃李、染谷将太らが声優を務める、劇場長編アニメーション「ひゃくえむ。」が大ヒット上映中。この度、物語を大きく動かす高校全国大会の決勝シーンの冒頭が公開された。

■原作は、魚豊氏の連載デビュー作「ひゃくえむ。」

劇場長編アニメーション「ひゃくえむ。」は、「チ。―地球の運動について―」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した魚豊氏の連載デビュー作「ひゃくえむ。」(講談社)を原作とした作品。陸上競技の世界で、“100m”という一瞬の輝きに魅せられた者たちの情熱と狂気を描いている。

声の出演には、生まれつき足の速い“才能型”のトガシを松坂、トガシとの出会いから、100m走にのめり込んでいく“努力型”の小宮を染谷。さらに、トガシと小宮を取り巻くキャラクターに内山昂輝、津田健次郎ら総勢12人の声優陣が集結。

公開5日間で興行収入は1.6億円を突破し、観客動員数は約11万3千人を達成している。

■高校全国大会決勝シーン映像…北京五輪メダリスト・朝原宣治氏も登場

公開されたのは、大雨が降りしきる中で開催された高校全国大会男子100m決勝シーンの冒頭56秒。

雨が降りしきる競技場で、小学生以来の再会を果たしたトガシ(CV:松坂)と小宮(CV:染谷)ら、集中した表情の選手たちがスタート地点に向かう姿が映し出され、たった10秒で勝利と敗北が決まる100m走直前のすさまじい緊張感が伝わる映像となっている。

臨場感と緊迫感にあふれた全尺3分40秒のワンカットで描かれる本レースシーンは、ロトスコープ手法のもと約1年間を費やして制作され、総作画枚数は約9,800枚という岩井澤健治監督こだわりのシーン。

岩井澤監督は「実際に大会を観に行ったとき、選手が入場してアップをしたのちに各々が位置につくレース前の一連の動作にドラマ性を感じ、普通ならカットされるこの部分をあえて長回しで見せたら緊張感もみなぎって、劇場のスクリーンでも見応えがあり、この作品の売りになるのではないかと思いついたんです。この雨の中の全国大会を描いたワンカットで、本作でのロトスコープへの手応えも感じられました」と独自の制作に自信をのぞかせる。

さらに、原作者の魚豊氏は「スタートまでにたっぷり時間があるゆえの緊張感と、いざスタートしたら一瞬で終了するこのシーンは、原作にはないからこそ意外かつとても印象的で。取り入れていただけて本当に良かったなと思っています」とコメントした。

「東京2025世界陸上」でも、紹介された選手のポージングが話題となったが、劇中でもトガシや小宮をはじめとした選手たちがリアリティあるパフォーマンスを披露。また、本シーンにはプロアスリートもロトスコープ撮影に協力し、北京五輪4×100mリレー銀メダリストのレジェンド・朝原宣治氏が、高校選手役として出演している。

小学生時代は、圧倒的な才能に恵まれたトガシと背中を追う小宮という関係性であった2人。高校生となり久々に肩を並べて走るこのレースの勝敗が、物語を大きく動かしていく。

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