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【2025年シーズンを振り返るコラム】DAZNでのF1配信一旦終了。ありがとう「これからもF1を愛し続けてください」

【2025年シーズンを振り返るコラム】DAZNでのF1配信一旦終了。ありがとう「これからもF1を愛し続けてください」

2025年で、スポーツチャンネルDAZNにおけるF1配信が”一旦終了”となることが決まった。これも、今年を振り返る上で欠かせないトピックのひとつであろう。

 DAZNでのF1中継が始まったのが、2016年の8月。同年のベルギーGPであった。それから9年半。その間ずっと、私も配信に関わらせていただいた。ご視聴いただいた皆さんには、改めて御礼申し上げたい。

 はじまりは実にひょんなことであった。2016年と言えば、我々motorsport.comの日本版が始動したまさにその年(同年4月)だった。その頃、どこからかは失念したが、どうも新たなサービスが始動し、F1の中継を配信するらしいという情報が入ってきた。そこで「こういう噂があるので取材させて欲しい」と連絡したのが、最初の接点だったと思う。

 お話させていただけることになり、とある会社(後のDAZNである)の事務所にお邪魔させていただいたところ、こんなオファーをいただいた。

「解説やりませんか?」

 と。

 それでとんとん拍子に話が進み、DAZNというサービスが立ち上がることが正式に発表された。そして件のベルギーGP当日を迎えた。当時のDAZNはまだ、Jリーグの配信も始まっていない……そんなサービスだった。

 最初のセッションは同グランプリのFP1で、実況:市川勝也さん、解説:私(田中健一)というコンビで中継をお届けした。もはや何を喋ったか覚えていないが、その直前に弊社をたまたま訪れた笹原右京選手に、スパ・フランコルシャンを実際に走った印象を、事前準備として尋ねたことをよく覚えている。当時の笹原選手はまだ、鈴鹿サーキット・レーシングスクール/SRS-Fに挑んでいた頃……若干20歳。しかも彼が乗ってきた自動車には、若葉マークが貼られていた。後にDAZNで一緒に仕事をすることになるとは、思ってもいなかった。

 DAZNでは実に様々な経験をさせていただいた。当初は純粋に解説としての役割だったが、次第に実況のような、中継を回す役回りを務めさせていただくこともあった。

 2018年の日本GPでは、そういう役割として現地鈴鹿サーキットからの中継を担当させていただいた……朝起きてから、午後のセッションが終わるまで、トイレに行きたくならないで済むように、食事も摂らず、水分も極力摂らないようにしたのも、当時はツラかったが、今振り返れば思い出深い出来事だ。

 また故・小倉茂徳さんと情報番組『F1 LAB』を担当させていただいたりもした。基本的にはスタジオで喋るだけだったが、時にはロケに出かけたり、F1関係者へのインタビューを実施させていただいたりもした。

 小さな頃から、つい10年ほど前までは、中継は”観るモノ”であった。しかし中継に携われたということは、私の人生の中でも、忘れ得ぬ出来事だったと思う。DAZNスタッフの皆様、ご協力いただいた皆様、そしてご視聴いただいた皆様には、改めて感謝申し上げたい。

 DAZNには、サッカーのJリーグやプロ野球など、他のスポーツを視聴するために加入した会員の方が多かったはず。そういう方々の視界に届くところにF1を置くことができたというのは、非常に重要なことだったに違いない。たとえばJリーグやプロ野球の試合でデモ走行を披露する……それと同じような効果が、DAZNでのF1中継にはあったのではないだろうか。そしてそれにより、新しいファンを惹きつけたり、「昔はF1観ていたんだけど、最近はあんまり観ていないなぁ」というオールド・ファンに、再び火をつけるきっかけとなったはずだ。

 来季から日本のF1中継は、フジテレビ・グループが独占的に行なうことになる。そしてCSのフジテレビNEXT、インターネット配信サービスのFOD、さらにはフジテレビ地上波を跨いでの、非常に多角的な放送/配信になるという。F1 TVとの連携も行なわれるそうだ。

 まだその詳細はいずれ発表されるはず。どんな内容になるか、ぜひ楽しみに待ちたいところだ。

 DAZNでのF1中継は一旦終了ということになるが、これまでDAZNでF1を楽しんできた方々も、ぜひフジテレビのサービスなどを使って、今後もF1を楽しんでいただきたい。そしてその魅力を、周囲の様々な人たちに広めていただきたいと心から思う。

 DAZNはF1情報番組「Wednesday F1 Time」最終回の最後、そしてSNSで、視聴者の皆さんにメッセージを送った。その一部を拝借する。

「これからもF1を見続けてください。F1を愛し続けてください」

「この熱を絶やさぬよう 今後もモータースポーツの魅力を伝え続けていきます」

 改めてお疲れ様でした。そしてありがとうございました。

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