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【スターダム】小波が飯田の腕攻め完遂でワンダー完勝初防衛 同門・吏南迎撃へ

【スターダム】小波が飯田の腕攻め完遂でワンダー完勝初防衛 同門・吏南迎撃へ

『STARDOM DREAM QUEENDOM 2025』両国国技館(2025年12月29日)
ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 ○小波vs飯田沙耶×

 小波が左腕攻めを完遂させて飯田を破り、ワンダー王座初防衛に成功。試合後、同門・吏南が挑戦表明すると、迎撃を宣言し、H.A.T.E.対決によるV2戦が決定的となった。

 小波は11・3大田区大会でスターライト・キッドを破り、ワンダー王座初戴冠を果たした。その後、小波に直接勝利した飯田と壮麗亜美が挑戦に名乗り。その2人による挑戦者決定戦を制した飯田が年末の大舞台で白いベルト初挑戦を果たした。

 前哨戦では白いスプレーで顔面を何度も白く染められてきた飯田だったが、今宵は顔の半分を白くペイントして入場。パワーを活かした攻撃で先制するが、場外戦になると小波ペースに。小波は飯田を観客席に投げつけると、ラリアットを鉄柱に自爆させる。これを皮切りに左腕攻めを展開。小波が盤石の試合運びで主導権を握った。飯田はエルボーや逆水平を愚直に連発するが、流れを変えられない。

 一点集中攻撃を受けて、飯田はその後も劣勢。パワフルな攻撃を見せて持ち味を発揮する場面も見られたが、小波は腕攻め、さらにはスリーパーにも捕らえて、優勢に試合を進めた。しかし、飯田も捨て身の雪崩式パワースラムで意地を見せると、ダイビングラリアット、ファイナルカットと新兵器でたたみかけ、達者でな!(変型キン肉バスター)の構えに。小波がトライアングルランサーで切り返しても、飯田はラリアットを連発して寄せつけず、垂直落下式ブレーンバスターが完璧に決まった。

 小波は間一髪でキックアウト。ならばと飯田はロープを往復してラリアットを放つが、読んだ小波はスリーパーに捕獲し、胴絞めスリーパーに持ち込んだ。ロープに逃れると「飯田」コールが巻き起こるが、小波はジャーマンなどスープレックスを連発。「終わりだ!」とトライアングルランサーへ。飯田は丸め込んで逃れると、飯田橋で押さえ込むが、惜しくも3カウントは奪えず。息を吹き返した小波はカウンターのハイキックを的確にぶち込むと、バズソーキック、顔面蹴りからファイナルランサーに捕獲して、ギブアップを奪った。

 小波が左腕攻めを完遂させて、ワンダー王座を初防衛。試合後、マイクを持つと、「スターダムの両国に年末集まったクソどもよ。お前たちの大嫌いな小波が初防衛したぞ」と勝ち誇る。そして、「飯田、お前の望んだ正々堂々とやらで私は勝ったけど、お前はどんな気持ちなんだ?」と挑発した。

 飯田は「どんな気持ちかって? 清々しいよ、この野郎! てめえの一番サイコパスな姿で戦えたこと、今後の糧になったよ。てめえよ、そっちにいないで、こっちに来たらどうだ?」と小波を突然勧誘し、握手を求める。笑顔を見せた小波は握手に応じると見せかけて、再び左腕に攻撃を加えて制裁。「なに、寝ぼけたこと言ってんだ? 飯田。まあ、わからなくもないよ。私の関節技で眠たくなっちゃったんだな。おい、とっとと帰れ、負け犬が」と下がらせた。

 入れ代わるようにして現れたのがH.A.T.E.の同門・吏南だ。「まずは防衛おめでとう」と小波を祝福すると、「正直なことを言うと、小波がその白いベルトを巻いて活き活き戦っている姿とか、H.A.T.E.の他のメンバーがこの両国に向けて前哨戦でみんな輝いている姿とか隣でずっと見てきて、すげえなと思う気持ち半分、メチャクチャ悔しかった」と告白する。「なんかタイミングとか、自分の順番はまだとか、そんなカッコつけたこと思ってたけど、そんなこと言ってたら一生そのベルト巻けないなと思ったし、私はここで今日チャンスを掴んだから。その白いベルト私に挑戦させてください…いや、挑戦させろ、クソ姉貴!」と感情むき出しで挑戦表明した。

 小波は「お姉さんだろうが! まあ、いい。吏南が今日勝ったことも、今年どれだけ活躍してきたかも、私は隣でずっと見てきた。だから、次、吏南と試合をする時、このベルトを懸けてやっても私は面白いと思うな」と対戦に同意して、握手を求める。吏南は応じず、顔面にツバを吐きかけて挑発してリングをあとに。小波は「おい、2度目は許すけど、3度目はねえからな。まあ、いい。今日私はこのベルトを初防衛した。そして、どんなヤツが来ようがどんなことをされようが、必ずこの先も、来年も防衛し続ける」と豪語すると、「スターダム、ジ・エンド」と締めくくった。

【小波の話】「おい、白いベルト初防衛。しかも、年末のビッグマッチ・両国で、私が初防衛したぞ。いやあ、それにしてもスターダムファンのお前ら、私のこと大嫌いすぎないか? 数年前の両国で私はスターダムを退団して、去年は朱里と秒殺で散々な目に遭って。まさかね、今年はこのベルトを持って、しかも防衛できる日が来るなんて、スターダムは1年の間に何があるかわからねえな。だから、プロレスって面白いよな。スターダムファンのお前らが私のことを大嫌いでも、私は来年もこのベルトを防衛し続けるからな。お前らが夢見ているスターダムはジ・エンドだ」

【飯田の話】「ああ、クソ。ああ、この野郎。正々堂々真っ向勝負で負けました。ああ! 悔しいんだけどよ、悔しいんだけど、なんかちょっと清々しいっていうか。あいつが小細工なしであっしと戦ってくれたことがちょっと嬉しいと思っちまう。何なんだろうな。(感極まった表情を見せると)白ってこんなに遠いんだな。挑戦するのにも長かったのによ、ベルト巻くのにも全然時間が必要ってことを今日は身に染みてわかりました。でも、あっしは諦めません。もう諦めません。必ずあの白いベルトをこの腰に巻きます。たくさんの人との約束を絶対に果たします」

【吏南の話】「さっきもマイクで言った通り、私はこの両国にかけての期間、小波が白いベルトを巻いて、活き活き戦っている姿をずっと隣で見てきたし、BMIがゴッデスのベルトをメチャクチャ輝かせている姿も、上谷がプロレス界の中心に立って突き進んでいる姿も、ただ見ていることしかできなくて。すごい悔しくて、もどかしくて、自分だけ何をしているんだろうってメチャクチャ思って。なんか今までは、『今は私の番じゃない』とか、タイミングとか、カッコつけてたけど、そんなこと言ってたら一生白のベルトを巻けないなって思ったし。今日せっかくこの両国でチャンスを掴んだんで。小波、白の次の挑戦者は私。2026年は私の年にします」

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