中央競馬の総決算となるグランプリレース「第70回有馬記念（GⅠ、芝2500m）」は12月28日に中山競馬場で行なわれ、３番人気のミュージアムマイル（牡３歳／栗東・高柳大輔厩舎）が優勝。皐月賞に続く２つ目のGⅠ制覇を飾った。当日は５万5000人を超えるファンが競馬場に殺到。売り上げは、なんと713億4520万6100円を記録した。そのあまりのメガ金額に衝撃が広がった。
日本中央競馬会（JRA）によると、今年の有馬記念の売り上げは歴代８位にランクイン。対前年比129.5％で昨年の550億8305万7100円を約163億円上回り、グラスワンダーが優勝した1999年以来26年ぶりを記録。21世紀初の700億円超えを叩き出した。
売り上げ大幅アップの要因としては、今秋に競馬を題材にしたTBS系の日曜劇場ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』の影響が強い。事実、11月30日に東京競馬場で開催されたGⅠジャパンカップの売り上げが前年比107.5%アップ（261億8945万8500円）を記録。ドラマのクライマックスでは有馬記念が描かれており、例年にも増して注目度が非常に高かった。
この発表には競馬ファンから驚きの声が漏れ、ネット上では「嘘だろ...凄いな」「ロイヤルファミリー効果エグい」「有馬の売り上げが713億だとか...レベチすぎだろ」「日曜劇場、ウマ娘プリティーダービーが好調であることも理由のひとつ」「ドラマに全面協力したJRAもうまいことやったな」「なんか色々思い出して泣ける」など、大盛況だった冬の風物詩を振り返る書き込みが後を絶たない。
有馬記念の過去最高の売り上げはサクラローレルが優勝した1996年の875億104万2400円。来年の干支は奇しくもウマ年であり、競馬場内外で話題を提供した25年を超える多くのドラマが生まれることを期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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