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【どうすればプロテニス選手になれる? 第8回】ジュニア期の海外経験│後編<SMASH>

【どうすればプロテニス選手になれる? 第8回】ジュニア期の海外経験│後編<SMASH>

錦織圭などの活躍以降、「テニス選手になりたい!」「子どもをテニス選手にさせたい!」と考えているジュニアや親が多くなりました。しかし、根本的な問題として、どうすればテニス選手になれるのでしょうか? プロになるまでの道筋を詳しく紹介していきます。

 今回は、前回に引き続きジュニア期の海外経験について。解説は、プロとしてツアーを回り、引退後はMTSテニスアリーナ三鷹を運営しながらコーチとして選手を指導している増田健太郎氏です。さらに、テニス留学経験者の内山靖崇プロ、奈良くるみプロにも話を聞きました。

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海外経験には困難も付いてくる

 内山も奈良も海外の留学経験を生かしてプロになっていますが、海外留学は簡単なことばかりではありません。奈良は、「その時期は特に女の子にとっては、海外で1人というのは大変だと思うので、親御さんのサポートがすごく大切になってくると思います。また、その時期にどれだけテニスが楽しくできるかというのは大事なことだと思います」と言います。
  男子よりも女子の方が、12、13歳から1人で海外生活するのは難しいという話は聞きます。理想的にはシャラポワのように親が一緒にその留学先で生活することなのですが、これこそ実現できる家庭は少数になってくるでしょう。この場合の親のサポートとは、海外で1人で頑張っている子どもの精神面でのサポートです。留学先のテニスの指導について親が口を出し始めると、うまくいかないことが多くなるので気を付けてください。

 女子よりは成功する可能性が高いとは言え、男子にとっても簡単な道のりではありません。内山は「海外に行くということは、その期間は日本での教育は受けないので、それだけのリクスはあります。覚悟は必要だと思います。行けば強くなるというものではないので、行った先で強くなるという気持ちを持ち続けるのが肝心だと思います」と注意を促します。

 海外留学は得られるものも多いぶん、困難もあるということは理解しておきましょう。子どもの性格や嗜好が影響してきますので、長期留学する前に1度短期留学で適性を見てからの方が失敗が少なくなると思います。
 海外経験をするために遠征に行こう

 海外経験=留学ではなく、数週間の海外遠征を行なうことでも良い経験になると言う増田氏は、アメリカで冬に開催される大きな国際大会 「オレンジボウル」に10歳以下から出場していたと言います(※現在はバーンアウトが多くなってしまい10歳以下はない)。現在も「オレンジボウル」とその前週に行なわれる「エディハー」に出場している日本ジュニアは多くいます。

 海外遠征に行くには第5、6回で解説してもらった通り、ナショナルメンバーに選ばれておくとチャンスは多くなりますしサポートもあります。また、ジュニア育成に力を入れているアカデミーは時々遠征を組んでいるので、その遠征に混ぜてもらうという方法もあるでしょう。

 プロになってから、プロのテニスに慣れていかなくてはいけない中で、海外での試合や生活にも慣れなくてはいけないと、負担が大き過ぎてテニスの上達だけに集中できません。 ジュニア期から海外に慣れておくことは、プロになって必ずプラスになるでしょう。
 ◆奈良くるみプロよりジュニアへメッセージ◆

「まずは目の前のことに頑張って取り組んでください。練習も試合も。もちろん、結果だけが全てではありません。特にジュニアの時なら負けてもいいと思います。ただ、負けても次に向けて何かその中で得られることが大事です。ジュニア時代は負けて色々と成長できるという時期だと思います」

「あと、大人になってからテニスを変えるのは難しいので、12歳ぐらいの若い時期に本当に基礎をしっかりと作っておくことはすごく大事です。あとは自分のテニスがどういうスタイルになるかというのはコーチのサポートも必要ですけど、基本的には色々なショットを打てた方がいいと思うので、そういうテクニックはジュニア時期に伸ばしておいた方がいいと思います」

取材・文●スマッシュ編集部
※スマッシュ2017年12月号から抜粋・再編集

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配信元: THE DIGEST

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