F1の色にまつわるマメ知識3——赤/黄/白/緑/青、タイヤのロゴの色
昔は、レース用のタイヤも提供メーカーごとに性能差があったりして、各社が性能を競っていたのだが、現在は単一のメーカー(イタリアのピレリ)が提供しており、レースのエンターテイメント性を高めるために、ドライコンディションでは3種類のタイヤを提供している。

それぞれ、ソフトタイヤ、ミディアムタイヤ、ハードタイヤに、ロゴが赤/黄/白で入っている。
ソフトタイヤは柔らかくてグリップが良くて速く走れるが、すぐに磨耗してダメになる。ハードタイヤは長い間走行可能だが、硬くて遅い(一般的には)。そしてミディアムタイヤはその中間だ。ハードタイヤだとピットインせずに長時間走れるが、タイムが遅くなる。
タイヤ交換は最短約2秒というすさまじく短い時間で交換されるが、ピットロードには制限速度があるので、一度タイヤ交換に入るとおよそ二十数秒(コースによって違う)を失ってしまう。これらの要素を勘案して、タイヤを選択して戦略を練るというわけだ。
劇中でも、ソニーがピットインして赤いロゴのソフトタイヤで飛び出して猛追するシーンがあるのはそういうことだ。
2026年は、5戦だけだが地上波でも放映される
ちょっと劇中では分かりにくかったF1の色にまつわる話を書いてみた。
他に、選手の名前などは、チームカラー(マクラーレンはオレンジ、レッドブルは紺、フェラーリは赤など)で書かれるとか、知っていると理解が早まる色の知識がある。
2026年シーズンからは、アップルがアメリカでの独占放映権を取得。日本でも、フジテレビが独占放映権を獲得し(DAZNが契約解除された)、CSとオンラインで全戦を生放送し、さらに5戦を地上波で放映することになった。

映画『F1/エフワン』を見て面白ければ、ぜひリアルのF1を観てみていただきたい。実は筆者も2〜3年前から最近のF1にハマった『にわか』なのだが(87〜90年ぐらいは鈴鹿に行くぐらい熱心に観ていた)、鈴鹿とカタールの2戦を現地観戦してしまうほどハマってしまった。面白いので、ぜひ。

(村上タクタ)