最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
ウクライナ、ポーランド、スウェーデン、アルバニア。日本にとって最も難しい相手は? 欧州プレーオフBの4か国を徹底比較

ウクライナ、ポーランド、スウェーデン、アルバニア。日本にとって最も難しい相手は? 欧州プレーオフBの4か国を徹底比較


 参加国が「48」に拡大されるなど、北中米ワールドカップはこれまでと異なる未知な要素が多い大会だ。

 しかも、まだ出場国が完全に出揃っておらず、抽選会ではプレーオフ枠がそのままポット4に入る形となった。これが欧州プレーオフB(ウクライナ、ポーランド、スウェーデン、アルバニア)と同じF組になった日本代表の準備にも、難しさを与えている。

 森保一監督は「3月の代表ウィークで突破する国が決まると思いますので。そこはテクニカルスタッフを派遣して、観にいってもらおうかなと。テクニカルスタッフは4か国の試合を観ながら進めてくれると思いますし、できるだけの準備をして。相手を知ったうえで、相手を上回れるように、良い準備ができるようにしていきたい」と語る。

 プレーオフBでどこが勝者となっても、しっかりと分析して自分たちの特徴と噛み合わせていくはずだが、ここではあえて、どの国が来たら日本は戦いやすいのかということを想定しながら、各国の特徴をまとめたい。

 最新のFIFAランキングを見ると、ウクライナが28位、ポーランドが31位、スウェーデンが43位、アルバニアが63位となっている。

 これがそのままチームの力関係を表わしているわけではないが、チームとして最もバランスが取れているのはウクライナだろう。ウクライナ・サッカー連盟(UAF)をあげて若手選手の育成に取り組んでおり、オレクサンドル・ジンチェンコを筆頭に、そこから積み上げている選手が多く、連係面もクラブチームのように感じられる。

 欧州予選ではフランスと同組で、さらに言えばロシアの侵攻を受けている国内でホームゲームができないという事情もあったなかで、フランスには連敗したが、アイスランドとアゼルバイジャンに競り勝ち、プレーオフに進んだ。

 プレーオフはスウェーデンとの準決勝、そして決勝と2試合ともホーム扱いながら、スペインのバレンシアで戦うことになる。日本はウクライナには2018年の3月に、ベルギーのリエージュで1-2の敗戦を喫した。ロシアW杯の直前に解任されたヴァイッド・ハリルホジッチ監督のラストゲームとなったが、欧州スタンダードの戦術をベースとする国を相手に、非常にやりにくさを感じさせられた試合だった。
 
 当時は現在の会長であるアンドリー・シェフチェンコが監督を担っていたが、そこから現役時代の戦友でもあるセルゲイ・レブロフ監督が引き継いでも、チームの基本的な戦い方に大きな変更はない。ジンチェンコやルスラン・マリノフスキー、ミコラ・マトヴィエンコといった選手たちは健在で、チームの支柱となっている。

 センターラインにはテクニカルな選手が多く、ボールを動かしながらピッチを広く使って、スペースを使う攻撃が上手い。そこから191センチのロマン・ヤレムチュクなど、身体の強い大型FWにクロスを入れてきたり、ボックス内にラストパスを通してくるのが狙いだ。もちろん矢を刺すようなカウンターもあるが、基本はしっかりと中盤を使って崩しにくる。

 それこそフランスのような欧州の列強国からすると、さしてやりにくさはない相手かもしれないが、日本からすると、掴みどころの難しい強敵になってくる。決して勝てない相手ではないが、F組の相手であるオランダとチュニジアから思うように勝点が取れず、3試合目の勝利が突破の条件になってくると、かなり厳しい戦いが想定される。

 パリ・サンジェルマンに所属するセンターバックのイリヤ・ザバルニーのようなメガクラブでプレーしている選手もいるが、個のタレント力という意味ではポーランドやスウェーデンの方が上だろう。しかしながら、チームの練度や特徴を考えると、ウクライナが一番難しい相手と見ている。
 
 もちろんポーランドには大エースのロベルト・レバンドフスキがおり、37歳になっても前線での頼もしさに変わりはない。チームのバランスも取れており、欧州予選でも首位通過のオランダと2試合ともに引き分けだった。

 おそらくチームの総合的なパワーはプレーオフBの4か国の中でも頭ひとつ抜けているが、ウクライナに比べると堅守速攻のスタイルが明確で、ストロングとウィークがはっきりしている。そうなると日本のチームスタッフによる分析力が活きてくるし、日本のアジリティを利したコンビネーションはヤクブ・キヴィオルなど、ポーランドの屈強なディフェンス陣を苦しめるだろう。

 ポーランドにはロシアW杯の本大会で0-1の敗戦を喫しているが、グループステージの3試合目で、日本の突破が見えた状況で、大幅なスタメン変更もした結果であり、参考にはしにくい。むしろ再戦となれば、この8年間で日本が大きく成長したことを印象付ける試合にしたい。もちろん、やはり3試合目なので、その前の2試合の結果がどうなっているかも、森保監督の起用法に影響するかもしれないが。
 
 スウェーデンは本来エースとして期待されるアレクサンデル・イサクがなかなか代表チームに噛み合わず、しかも現在は負傷離脱しており、プレーオフの招集も危ぶまれている。それでもスピードとパワーを兼ね備えたヴィクトル・ヨケレスやサイドの突破力に優れるアントニー・エランガなど、アタッカーの豊富さは優勝候補の列強にも引けを取らないものがある。

 スウェーデンは中盤やディフェンスの質も予選突破には申し分ないはずだが、攻守がうまく噛み合わないままヨンダール・トマソン前監督が解任されて、ブライトンやチェルシーで指揮を執ったグレアム・ポッター監督が引き継いだが、結局ネーションズリーグのランキングに拾われる形で、プレーオフに回った。プレーオフに向けて、立て直しを図りたいところだろうが、3月まで本格的な代表活動ができるわけではない。

 正直、現時点では日本が一番やりやすい相手と見ていいが、問題は3月のプレーオフでタフな2試合を戦い抜くことで、戦術的な共通理解はもちろん、チームとしての一体感も欧州予選のそれとは比較にならないレベルになっている可能性があることだ。

 個のバトルというところでは日本を上回るポイントも多いと想定されるなかで、チームとしてリンクしてきたら、御しやすい相手とは言えなくなってくる。いきなりウクライナに負けてしまう可能性も大いにあるが、そこを抜けると、決勝ではポーランドかアルバニアをホームのソルナで迎え打つことができるのだ。
 
 それら3か国の評価はプレーオフによって変わりうるが、アルバニアが勝ち上がってくることがあれば、日本の勝機はより高まるだろう。無論、アルバニアは洗練された好チームであり、元ブラジル代表のシウビーニョ監督が、しっかりと中盤でつなぐサッカーをハイレベルに植え付けている。

 これまでアルバニアの試合を観たことがない読者がいれば、ぜひとも観てみてほしい。軽いカルチャーショックを受けるはずだ。

 攻撃はボランチのクリスチャン・アスラーニを中心に、ポゼッションからの連動したチャンスメイクをベースとするが、守備の組織力と粘り強さは注目するべき彼らの強みだ。キャプテンのベラド・ジムシティが統率するディフェンスラインを破って、守護神のトーマス・ストラコシャを脅かすのは容易ではない。しかしながら、これまでW杯に出場した経験がないことは、本大会でも彼らにとって不利な要素になりうる。
 
 おそらくアルバニアが本大会に出場となれば、国をあげてのお祭りの雰囲気となり、機運を高めて大会に入ってくることは間違いない。厳しいプレーオフを突破してくるチーム力もさることながら、その勢いも軽視するべきではないが、世界での舞台を経験していないということは、日本にとっても勝機に繋げやすいポイントだろう。

 どこが出てきてもタフな戦いになるはずだが、3月に真剣勝負での彼らの戦いをチェックできるメリットは最大限に活かしていきたい。

文●河治良幸

【画像】アジアトップの日本は何位? 最新FIFAランキングTOP20か国を一挙紹介!W杯で対戦するオランダは…

【画像】どこもかしこもデザイン刷新! 世界各国の北中米W杯“本大会用ユニホーム”を一挙公開!

【記事】「欧州で最も影響力のある日本人選手」2位の堂安、3位の佐野を上回り断トツの“インパクト”を残しているのは? 三笘でも久保でもなく…「圧倒的な存在感」
配信元: SOCCER DIGEST Web

あなたにおすすめ