
映画『迷宮のしおり』より、異世界に迷い込んでしまった主人公の「前澤栞」 (C)『迷宮のしおり』製作委員会
【画像6枚】こちらかつてのお子様が語り継ぐ「親と観て気まずかった」劇場アニメです
お正月休みに子供と映画館に行く利点と注意点
2025年も「師匠も走る」ほどに忙しいと言われる「師走」に突入してしばらく経ちました。この記事を読んでいるパパやママのなかにはあまりの忙しさに辟易し、「遊んで!」と言ってくる子供たちに「ちょっと後にしてくれないかな……」なんて思っている人もいるのでは? そんなお疲れの方々に提案です。この年末年始、お子さんと映画館に行くのはどうでしょうか? そうすればお子さんに喜ばれると同時に、みなさんは椅子の上で堂々とリラックスしてアニメを楽しめます。
ただ、ここで重要になってくるのが映画選び。『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』のような「鉄板」はすでに観ている家庭も多いでしょう。しかし新作映画となると、内容を事前にチェックしておかないと途中でお子さんが映画に飽きてしまうなんてことも……今回はそのような悲劇を回避するべく、この年末年始に映画館で上映されそうなアニメ映画から「お子さんでも楽しめそう」な作品をピックアップし、その内容を見ていきます。
『迷宮のしおり』(2026年1月1日公開)
『マクロス』や『アクエリオン』シリーズで知られる河森正治監督にとって初のオリジナル長編『迷宮のしおり』が、2026年の元日に公開されます。本作では、SNS上で起こったとある事件をきっかけに「ラビリンス」に住む少女「SHIORI」と入れ替わってしまった主人公の「前澤栞」が、元の世界に戻るために奔走することになります。
スマホやSNSといった小さなお子さんにはまだ縁遠い題材を扱う作品のため、低年齢層へのウケはイマイチかもしれません。しかしティーンであれば本作を観て、それらとの付き合い方を考えるのもよいでしょう。その世代の多くに知られているであろう、新しい学校のリーダーズのメインヴォーカル、SUZUKAさんが、栞とSHIORIというひとり二役に挑戦している点も誘い文句として最適です。

映画『この本を盗むものは』より、主人公「深冬」(左)と謎の少女「真白」 (C)2026 深緑野分/KADOKAWA/「この本を盗む者は」製作委員会
『この本を盗む者は』(2025年12月26日公開)
映画『この本を盗む者は』は、「2021年本屋大賞」にノミネートされた深緑野分先生による同名小説を原作とするアニメ作品になります。その内容は、巨大書庫「御倉館」の管理を任された「御倉深冬」が盗難された蔵書を取り返すため、「真白」という謎の少女とともに物語の世界を巡る旅に出る……という導入の謎解き冒険ファンタジーです。
本作では作中の随所に言葉遊びが用いられるため、一定の理解力が必要となります。お子さんと一緒に観て、その解釈を語り合えばいい思い出になるのは間違いありません。

映画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』より。かわいい絵柄ながら物語はシリアス (C)武田一義・白泉社/2025「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」製作委員会
『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』(2025年12月5日公開)
もっとも判断が難しそうなのが、マンガ好きには広く知られる、武田一義先生による同名マンガを原作とする本作『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』です。第二次世界大戦を舞台とする本作では、アメリカ兵の精鋭4万人を相手に日本兵1万人が徹底した持久戦を強いられ、最後まで生き残った日本兵はわずか34人という悲惨な結末を迎えた「ペリリューの戦い」を題材にした物語が展開します。
かわいい絵柄が目を引く本作ですが、作中では極限の状態を懸命に生き抜いた若者たちの姿が描写されます。目を覆いたくなる展開が続くショッキングな作品ではあるものの、子供と一緒に戦争の悲惨さや平和の尊さを考えるきっかけとして、この上ない一作となる可能性は充分にあるでしょう。
ナイスな映画選びでお子さんとのいい思い出を
今回紹介した作品がすべてのお子さんにとって「難しすぎる」ということは決してありません。ただ、どんな作品にも「観るのに適したタイミング」があります。今回の記事を読み、お子さんの状況と照らし合わせて観る作品を決めていただければ幸いです。
