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マンガ史上、最速でアニメ化した作品は? 『ハガレン』より上の「連載開始から3か月」「2話分しかなかった」人気作

マンガ史上、最速でアニメ化した作品は? 『ハガレン』より上の「連載開始から3か月」「2話分しかなかった」人気作


画像は「鋼の錬金術師 Blu-ray Disc Box【完全生産限定版】」(アニプレックス) (C)荒川弘/スクウェアエニックス・毎日放送・アニプレックス・ボンズ・電通2003

【画像】連載4話でってまじか… こちらが(恐らく)マンガ史上「最速」でアニメ化された作品です(3枚)

『ハガレン』アニメ化決定時の既刊数にびっくり

 マンガのアニメ化は、作品の人気はもちろん、物語のストックが十分に貯まってから行われるのが一般的です。例えば『ONE PIECE(ワンピース)』であれば単行本10巻、『鬼滅の刃』は単行本15巻が発売された頃にTVアニメがスタートしました。しかしなかには、驚くほどのスピードでアニメ化が決まった作品も存在します。

 まず、よく名前が挙がるのが『鋼の錬金術師』(作:荒川弘)です。本作の最初のアニメ版が放送を開始したのは2003年10月のことで、作品の公式サイトの年表にも書いてある通り、企画自体は2002年からすでに動き出していました。

 2002年時点では単行本はまだ3巻しか出ておらず、アニメ開始後の2003年10月22日にようやく6巻が発売されています。しかも全12話の3か月放送ならまだしも、当時は約1年にわたる長期放送が行われました。その結果、物語の後半はアニメ独自のオリジナルストーリーが展開され、「異世界転移」で幕を閉じるラストに関しては、いまも評価が大きく分かれています。

 また、月刊誌「ジャンプSQ.」(集英社)で連載されていた『双星の陰陽師』(作:助野嘉昭)も、似たような状況でアニメ化されました。本作は世界を救う「神子」を生むため、夫婦になることを命じられた若き陰陽師たちの戦いを描く、バトルアクション・ファンタジーです。

 既刊6巻の時点でTVアニメ化が決定したものの、『鋼の錬金術師』と同様に放送期間は1年と長く、原作のストックが乏しい状況でした。そのため後半はオリジナル展開となり、物語の結末も原作とは異なるものとなっています。2024年に発売された最終35巻をもって原作が完結した現在、再アニメ化を望む声も少なくありません。

『ハガレン』の既刊3巻よりも早くアニメ化が決まったのは

 さらに早い段階で映像化が決まったのが、2025年の夏アニメとして放送された『フードコートで、また明日。』(作:成家慎一郎)です。女子高生たちがただ喋るだけというシンプルな内容で話題を集めた本作は、驚くべきことに既刊1巻の段階でアニメ化が決定しました。

 ただ、『フードコートで、また明日。』は『鋼の錬金術師』のような長編バトル作品とは性質が異なる1話完結型の日常マンガです。物語が大きく先へ進むタイプではないため、ストック不足が深刻な問題になりにくかったといえます。

 実際、アニメ版は全12話構成ではなく、全6話という短い話数で制作されました。残りの期間はアンコール放送という形で補われており、原作に追いつかないよう配慮された編成が取られています。

 また、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にも、異例の超スピードでアニメ化されたのが、林聖二先生のご当地ギャグ『ジモトがジャパン』です。本作は単行本1巻が発売される前の2018年12月、連載開始から約3か月という早さでアニメ化の第一報が出たことで知られています。そして、2019年4月から2020年3月まで、『おはスタ』内のコーナー「きゃらスタ」にて、毎週月曜7時5分より短編アニメとして放送されました。

 同誌のさらに古い例では、車田正美先生の代表作『聖闘士星矢』があります。同作は1985年12月に連載が始まり、同時期に東映動画、バンダイ、集英社の本作の担当者の間でアニメ化の企画が動いていたため、1986年9月の単行本1巻発売前に、連載上でアニメ化の報が出ました。アニメ『聖闘士星矢』は同年10月に始まり、今に続く高い人気を獲得しています。

 そして、特に異例のスピード感で映像化されたのが、『満月をさがして』(作:種村有菜)です。余命わずかながらも歌手を夢見る少女の奮闘を描いた物語で、月刊誌「りぼん」(集英社)で2002年1月号から連載が始まり、アニメは同年4月に放送を開始しました。

 同誌の1月号が毎年12月に発売されていることを踏まえると、実質的には連載4話前後の段階でアニメ化された計算になります。

 なお、アニメのシリーズ構成を務めたまさきひろ氏が後に「note」で語った内容によると、制作開始時点で用意されていた原作資料は第2話までだったそうです。そのため、原作のストーリーは早い段階で追い越され、アニメではオリジナル展開が盛り込まれることになりました。異例の早さに驚かされると同時に、制作スタッフの苦労もうかがえます。

配信元: マグミクス

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