第3位:量子もつれなしでも量子もつれのような通じ合いを起こすことに成功

国際研究チームによって行われた研究により、「量子もつれ」がなくても、まるで量子もつれのような不思議な現象を起こすことが実験で証明されました。
これは量子の世界で信じられていた「常識」をくつがえすかもしれない大発見です。
では研究者たちは、量子もつれの代りにいったい何を使ったのでしょうか?
結論を一言で言えば「わからないこと」を使いました。
識別不能な現象が起こると、たとえ「量子もつれ」のような直接的つながりがなくても、それを起こした粒子たちは勝手に量子の世界に行ってしまう(量子特有の相関ができる)という、不思議な現象を確認したのです。
これは数学的にも確認されており、量子もつれを全く使っていないのに「ベルの不要式(見えないつながりがあるかを調べる代表的な式)」を大きく超える相関が観測されています。
研究者たちは、「この新しい“つながり”の仕組みを理解することが、量子の本質に迫る鍵になる」と話しています。
第2位:時間も空間も本質ではなくどちらも「量子もつれ」から生じている

夜空に輝く星々や、手を伸ばせば触れられる身近な物体――それらが存在する空間は、ごく当たり前に「そこにある」ものだと私たちは考えています。
ところが最先端の物理学では、「空間」や「時間」は当たり前にあるものではなく、もっと基礎的な何かから生まれた二次的な現象(=創発現象)かもしれないという見方が浮上してきたのです。
そして新たな研究ではその基礎的な部分が実は“見えない量子の糸”によって巨大な情報のネットワークとして織り上げられているかもしれない、という驚くべき考え方が示されています。
また時間についてもヴァン・ラムスドンク氏は「時間もまた何らかの形で創発しているはずだ」と述べています。
私たちはふだん空間と時間をそれぞれ「箱」と「川」のようにイメージしています。
空間は、あらゆる物体や出来事を収める三次元の大きな箱(入れ物)のようなものです。
一方、時間は過去から未来へと一方向に流れる川のようなもので、その流れに沿って物事が因果的に進んでいきます。
しかし時間や空間の本質が明らかになれば、私たちの持つ基本的なイメージも更新せざるを得ないでしょう。
ただ恐れることはありません。
私たちの先祖はかつて、太陽が地球の周りを巡り、地球は平らだと考え、時空は伸び縮みしないと考えてきましたが、今ではそれらが全て間違いであることを受け入れています。
時間や空間のイメージが変わっても、きっと上手く適応できるでしょう。

