昨季キャリア16年目を終えたドリュー・ホリデーは、7月に通算5度目のトレードを経験し、ボストン・セルティックスからポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍した。
35歳のベテランガードは、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ在籍時の2012-13シーズンにオールスターに初出場。そして2013年に移籍したニューオリンズ・ペリカンズでディフェンダーとしての評価を高め、ミルウォーキー・バックス加入後はオールディフェンシブチームの常連に成長を遂げた。
2021年にバックスの優勝へ大きく貢献すると、2024年にはセルティックスで2度目のリーグ制覇を達成。昨季は62試合へ出場し、平均11.1点、4.3リバウンド、3.9アシスト、1.1スティールを残していた。
だが、2連覇を目指した昨季のセルティックスはプレーオフでジェイソン・テイタムがアキレス腱断裂の大ケガを負い、カンファレンス準決勝で敗退。ホリデーはシーズン終了後に、アンファニー・サイモンズ、トレード・エクセプションとの交換でブレイザーズへ移籍した。
在籍2年で放出されたが、本人はセルティックスのバスケットボール運営部代表兼ゼネラルマネージャー(GM)のブラッド・スティーブンスへ感謝しているという。
現地時間12月28日(日本時間29日、日付は以下同)に米スポーツ専門メディア『The Athletic』へ公開された記事の中で、古巣についてこう明かしていた。
「ブラッドは(トレードの可能性があることを)伝えてくれたんだ。それについて僕は感謝している。実現しないかもとも言っていたし、こればかりは、どうなるかわからないからね。ただ、ブラッドはブラッドであって、難しい交渉をしつつ、ああいうことを言ってくれる彼のことを尊敬している」
昨季プレーオフ敗退後、テイタムの長期離脱が確定したことに加え、チーム財政上の問題もあり、ホリデー自身もセルティックスがロスターに大幅なメスを入れることが必要と認識していたという。
とはいえ、移籍先がブレイザーズだったことは意外だったようだ。
ホリデーは2023年9月にデイミアン・リラードが絡んだ3チーム間トレードで、バックスからブレイザーズへ加入。しかし優勝を狙えるチームへの移籍を望み、その後セルティックスへトレードされた。
当時のホリデーはポートランドでプレーするつもりはなかった。ただ、その2年後、フロントは優勝経験のあるガードを長期間キープすることを望んで再び獲得に乗り出したのだ。
「そんな選択肢があるとは考えていなかったから驚いたよ。でも、彼らが再び僕のことを獲得するために動き出した。彼らが僕を必要としているのだから、とても嬉しかったよ」とホリデー。
ブレイザーズは、29日終了時点でウエスタン・カンファレンス10位の14勝19敗(勝率42.4%)。5シーズンぶりのプレーオフ返り咲きを狙うチームは、デニ・アブディヤやシェイドン・シャープ、ジェレミー・グラントらが引っ張り、なんとかプレーイン・トーナメント進出圏内で奮闘している。
先発ポイントガードを務めるホリデーは、平均16.7点、5.3リバウンド、1.6スティールにキャリアハイペースの8.3アシストを残しているが、11月中旬からふくらはぎの負傷で欠場している。
「もう、何が起きても驚かないと思う。だから驚いたとは言わないけど、これも人生のうちなんだ。そう、人生の一部なのさ」
経験豊富なホリデーにとって、ケガで1カ月半も欠場したことは想定外だったようだ。それでも、優勝に必要なことを熟知する男は、コート内外でブレイザーズの躍進に貢献することができるはずだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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