最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
新作『ギャバン』は救世主になるか?  元祖『宇宙刑事ギャバン』も東映の危機を救っていた

新作『ギャバン』は救世主になるか?  元祖『宇宙刑事ギャバン』も東映の危機を救っていた


赤いギャバンが描かれる、『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』 ティザービジュアル (C)テレビ朝日・東映AG・東映

【画像】どっちが好き? これが「宇宙刑事シリーズ」と「新しい3色のギャバン」の比較画像です(7枚)

新作『ギャバン』は東映特撮の「転換点」に登場

 続々と追加情報が入ってくる東映特撮シリーズの新ブランド【PROJECT R.E.D.】の第1弾『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』は、約50年にわたって続いた「スーパー戦隊シリーズ」が終了する東映特撮の救世主として期待されています。その原点である『宇宙刑事ギャバン』(1982)もまた、1981年に起きた東映特撮ヒーローの危機を救った救世主だったのです。

 最初の東映特撮ヒーロー存続の危機は、1978年の末に訪れました。スーパー戦隊は『ジャッカー電撃隊』(1977)で一時中断し、平均で5、6作もあったキャラクター作品は『スパイダーマン』(1978)と『がんばれ!レッドビッキーズ』(1978)の2作品になってしまいます。東映は『スパイダーマン』で好評だった巨大変形ロボット「レオパルドン」の要素を導入し、『バトルフィーバーJ』でスーパー戦隊シリーズを復活させます。

 土曜日の18時という、視聴率を取るには不利な放送枠に移動しても、スポンサーである玩具会社の売上に貢献することで、長期にわたってシリーズを存続させることができたのです。

 しかし、1981年に再び危機が訪れました。リスタートしていた仮面ライダーシリーズは『仮面ライダースーパー1』(1980)で終了し、さらに『それゆけ!レッドビッキーズ』も終了します。継続していたのはスーパー戦隊のみでした。

 東映は安定した人気を持つスーパー戦隊シリーズのある間に、強力なキャラクター作品を早急に生み出す必要がありました。しかし、当時はコミックを原作にしたアニメ作品全盛の時代であり、実写番組で放送時間枠を獲得するのは難しい状況でした。

 東映の吉川進プロデューサーは、『宇宙刑事大全』(双葉社)によるインタビューで「様々な企画を何本も立てて、セールスして、吉報を信じて駆けずり回りましたよ」と語っています。そのなかで実現した企画が『宇宙刑事ギャバン』と、石ノ森章太郎先生原作の『ロボット8ちゃん』(1981)だったのです。

 その結果『宇宙刑事ギャバン』は、金曜19時半の放送枠を獲得します。初回は13.4%でしたが、徐々に視聴率が上がり、並みいる人気番組を抑えて枠内1位を連続で獲得しました。最終回には18.6%という最高視聴率を獲得し、続編『宇宙刑事シャリバン』(1983)に引き継がれます。宇宙刑事3部作の後は、メタルヒーローシリーズとして発展し、十数年にわたって継続しました。

 そして、戦隊シリーズが終了し、東映特撮ヒーローは大きな転換点を迎えています。約44年の時を経て復活する『ギャバン』が、再び歴史を変える快挙を成し遂げるのか、大いに期待しつつ放送開始を待ちたいと思います。

配信元: マグミクス

あなたにおすすめ