好印象だったプロフィール
友人の勧めでマッチングアプリを始めました。仕事も落ち着き、そろそろ将来を考えられるパートナーと出会いたい——そんな思いからの一歩でした。
そこで出会ったのが、プロフィールに「身長178cm・年収800万円・IT企業勤務」と記載していた男性。メッセージのやり取りでは丁寧な言葉遣いで、話題も豊富。
「この人なら信頼できそう」と感じた私は、実際に会う約束を取り付けたのでした。待ち合わせの日が近づくにつれ、期待は少しずつ膨らんでいきました。
会ってみたら「え、全部違う……?」
約束の日、駅前のカフェで待っていた私の前に現れた彼。しかし、その姿を見た瞬間、私は言葉を失いました。
明らかに写真とは別人のような印象で、身長も自分とほとんど変わらないように見えたのです。
会話を進めるうちに、職業についてもIT企業ではなく、関連会社の派遣と判明。年収についても曖昧な返答が続きました。
プロフィールに書かれていた情報が、ひとつ、またひとつと崩れていく——私は静かに戸惑いを覚えながらも、その場では冷静さを保っていました。
