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久保建英にスペイン主要メディアの評価は… 決勝点演出に賛辞も逸機に辛辣な批判が「なんと拙い…」

久保建英にスペイン主要メディアの評価は… 決勝点演出に賛辞も逸機に辛辣な批判が「なんと拙い…」

現地時間9月24日に行なわれたラ・リーガ第6節で、レアル・ソシエダはマジョルカを2-0で下して今季初勝利を飾っている。

 3連敗の後で迎えた未勝利同士の一戦、ホームのソシエダは主導権を握りながらも得点には至らずにいたが、後半開始から4分後、敵陣でのボール奪取からボールを繋ぎ、抜け出したアンデル・バレネチェアのラストパスを受けたミケル・オヤルサバルが押し込んで決勝ゴールを決めた。
 
 この場面で、バレネチェアにスルーパスを通したのが久保建英。得点に貢献した背番号14は、古巣相手に他にも鋭いドリブルでのチャンスメイクや速攻からの決定的なフィニッシュといった見せ場を創り、85分に交代でベンチに退くまでにボールタッチ44回、シュート1回、パス31回(成功23回)、チャンスメイク1回、ドリブル3回(成功1回)、タックル1回、ボール奪取2回、デュエル8回(勝利5回)というスタッツを記録している(データ専門サイト『FOTMOB』より)。

 クラブの公式サイトは、「カルロス・ソレール→久保→バレネによる素晴らしい連係の末に、オヤルサバルが『チュリウルディン』を先制に導いた」と伝えたが、「さらに点差を広げるチャンスを幾つも手にしながら、決め切ることができず。特に久保がほとんど無人のゴールに放ったシュートを決められなかったのが大きく響き、試合は最後まで緊迫したものとなった」とも付け加えた。

 現地メディアの評価を見ると、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で大多数の選手同様に「1」止まりとしたが、「久保のクロスに対してホン・アランブルが頭で合わせたものの、決めるより外す方が難しそうに見える場面で無惨に外してしまった」と日本人アタッカーの決定機創出に言及。一方でライブ実況の記事では、前半途中の段階で「久保は攻撃の役割をほとんど果たしていない」という厳しい記述も見られた。

 一方、同じく採点「1」を付与した『as』紙は、久保のプレーについては「前半終了間際の瞬間、彼からのパスがサム・コスタのオウンゴールを誘う絶好のチャンスを演出した」と伝え、個別評価では「他の試合に比べると切れ味はやや控えめだったが、常に攻撃で何か違うことを試みていた。バレネチェアへの絶妙なパスを通し、そこからオヤルサバルに渡って1-0に。69分には決定的なチャンスを逃してしまった」と、そのプレーを振り返っている。 続いてバルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、久保、バレネチェア、オヤルサバルの連係によるゴールを、「チャンピオンたちのトリデンテ(三叉槍)の印が刻まれたゴール」と表現し、「精密さとクオリティーの高さを兼ね備えたプレーであり、チームを引っ張ることが期待される3選手に求められているものを示した場面だった」と称賛した。

 
 久保に対しては、他にも「19分にはサイドで素晴らしいプレーを見せ、強烈なクロスを供給」と賛辞をまじえて伝えるも、一方で69分のプレーには「なんという決定機逸! 信じられない! 完全にフリーでシュートしたが、ボールのミートが非常に悪かった。枠に飛ばすだけで良かった」と失望を露にしている。

 また個別評価の記事では、彼の85分間を「右肩上がり」と表現し、「前半は重要な場面で正確さを欠いたものの、アランブルに対しては明らかに決定機となるラストパスを提供。後半には大きく改善し、得点に繋がるプレーを演出し、さらに積極的に仕掛け続けた。ただし、決定機を仕留めきれず、自らゴールで試合を決定づけることはできなかった」と寸評を綴った。

 日刊紙『El Pais』は、「久保、バレネチェア、オヤルサバルが紡いだ素晴らしいプレーによって先制ゴール」「後半は久保の存在感がより際立ち、それがチームにも好影響を与えた」とポジティブな記述が幾つか見られたが、逸機に対しては「なんと拙いフィニッシュだ!」……。ラジオ局『Cadena SER』は、「久保やバレネチェアといった重要な選手たちの高いパフォーマンスにより、ソシエダは見る者に好印象を残した」と伝えている。

 ソシエダの地元バスク・ギプスコアの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、10点満点の採点で及第点に満たない「5」を久保に与え、寸評でも「自身のベストパフォーマンスとはほど遠い出来。アランブルにゴールをお膳立てしたものの、ヘディングシュートは決まらず。得点に関与したものの、もうひとつの明白な決定機は外してしまった」と、総括は厳しいものとなった。

 そして、サッカー専門サイト『El Desmarque』も「5」(チーム最低タイ)の低採点としたが、「プレーに関与する機会は少なかったが、関わった時は常に危険をもたらし、チャンスメイクや先制点に繋がるような決定的なプレーを見せた」と賛辞も。減点対象となったのは、「(69分に)GKレオ・ロマンがほぼ防げない状況で、明確なチャンスを決めきれなかった」こととし、他のメディアと同様に称賛と失望が隣り合わせの評価となった。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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