2026年2月にロサンゼルスで開催されるNBAオールスターのファン投票の中間結果第一弾が、12月29日に発表された。
イースタン・カンファレンスはヤニス・アテトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が119万2296票を集めて首位、ウエスタン・カンファレンスはルカ・ドンチッチ(ロサンゼルス・レイカーズ)が124万9518票で1位、そしてニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)が112万8962票で続いている。
球団別では、3位のジェイレン・ブランソンを筆頭にカール・アンソニー・タウンズ(7位)、OGアヌノビー(13位)、ミカル・ブリッジス(15位)、ジョシュ・ハート(16位)と、ニューヨーク・ニックスがトップ20に5人も送り込んだ。
そんななか、イーストの18位に食い込んだのが、マイアミ・ヒートのスコアリングガード、ノーマン・パウエルだ。10万390票を獲得して、ヒートから唯一トップ20入りを果たした。
ヒートといえば、球団レジェンドのドゥエイン・ウェイドがいた時代は、毎年欠かさず、球宴に選手を送り込んでいた。ウェイドはデビュー2年目からシカゴ・ブルズに移籍するまでの16年までの12年連続、さらに古巣復帰を果たした2018-19シーズンにも、リザーブメンバーに選出されている。
また、05~07年までは、シャキール・オニールが出場。その後もジミー・バトラー三世、バム・アデバヨ、昨季はタイラー・ヒーローがリザーブに選出されており、過去20年では17年と21年の2回を除き、毎回ヒートの選手がオールスターに登場している。
ただ、今季はヒーローが足首の手術で出遅れ、アデバヨも依然としてチームの中心選手ではあるものの、2年目のケレル・ウェアの躍進もあり、オールスタークラスのインパクトは残せていない。
今回、ヒートを代表してランキング入りしたパウエルは、チームトップの平均23.8点に加え、リバウンド(4.0)とアシスト(2.8)、スティール(1.3)でも自身のキャリアハイを更新。主力が不在がちなチーム状況の中でも、コンスタントに高水準のパフォーマンスを続けている。
パウエルは、昨季まで在籍したロサンゼルス・クリッパーズでシックスマン賞候補に挙がるなど、貢献度の高い選手という評価を得ていた。3ポイント成功率も高く、効率よく得点できるのも強みで、昨年もウエストのバックコートランキングで9位と、あと一歩のところまで迫った。
オールスター出場が自分にとってどんな意味を持つかについて、パウエルは地元紙『マイアミ・ヘラルド』に次のように語っている。
「子どもの頃から、ずっと目標にしてきたことではある。でも、(出場については)自分ではコントロールできない部分が大きい。去年も自分のことが話題になっていたし、今年もそんな声を耳にはしている。でも、僕がやるべきことは、コートに出て最高のプレーをしてチームの勝利に貢献することだ」
さらに32歳のベテランはこう続けた。
「もちろん個人としての栄光は素晴らしいものだ。誰だって手に入れたい。でも、もしそれが実現しなかったとしても、それが自分の価値を左右するわけじゃない。僕は自分がチームにとってどんな存在か自覚しているし、リーグの同僚たちがどんな評価をしてくれているかもわかっている。僕にとっては、その方がずっと価値があるんだ」。
ファン投票が50%を占める選出方法では、チームへの貢献度は必ずしも明確には反映されない。仲間のために自分が役に立てている実感こそが喜びだという彼の言葉は、紛れもない事実だろう。
今回のオールスターは、アメリカ出身の選手たちで構成された2チームと、外国籍の選手たちで構成された1チームの計3チームが総当たり戦で王者を決する新しいシステムが導入された。
はたしてどんな顔ぶれが揃うのか。投票は日本時間1月15日の13時59分に締め切られる。
文●小川由紀子
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