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「ガンダム」の気苦労が絶えない「艦長」たち ブライトだけじゃない心労を重ねた面々

「ガンダム」の気苦労が絶えない「艦長」たち ブライトだけじゃない心労を重ねた面々


もはや殿堂入りのブライト・ノア。角川コミックス・エース『機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男』(シナリオ:福井晴敏/コミカライズ:葛木ヒヨン)書影

【画像】えっ…クセ強っ! こちらドレンも乗艦した「シャア専用艦艇」です

中間管理職の悲哀を体現する男たち

 軍艦の「艦長」という職務は、非常に重責をともなうものです。「ガンダム」シリーズでもそのあたりは大いに描写され、特に「ブライト・ノア」が歩んだ気苦労ばかりの半生には、誰しも同情を禁じ得ないことでしょう。

 厄介なエースパイロット、勝手きまままなクルー、無茶な指示ばかり出してくる上層部、先の見えない戦局……こうした重圧は、ブライトだけが背負ったものではありません。心労を重ねた「ガンダム」シリーズの艦長たちを見ていきましょう。

エイパー・シナプス(『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』)

「アルビオン」の艦長を務めた「エイパー・シナプス」は、感情的になることもある人物ですが、クルーからは厚い信頼を寄せられていました。その彼に待ち受けていたのは、あまりに理不尽な運命だったといえるでしょう。

 トリントン基地でガンダム試作2号機が奪われたことが、すべての始まりでした。そもそも基地の守りに隙があったのではないかと思えるなか、シナプスには奪還任務が下されます。やがて「エギーユ・デラーズ」が企てる地球へのコロニー落としを察知し、これを食い止めるべく、命令を無視して3号機とともに戦場へ。ところが阻止限界点を突破され、結果的にコロニーは落とされてしまいました。

 表面上の結果だけ見れば、シナプスは失策続きに映るでしょう。けれども実態は異なります。戦場での采配は的確でしたが、背後の派閥抗争が彼の足を引っ張り、必要な支援が届かなかったのです。組織内部の駆け引きが、有能な指揮官の手足を縛っていたといえるでしょう。

 公式サイトでは、事後、シナプスは軍法会議にかけられ、極刑を宣告されたとあります。責務を果たそうとしたにもかかわらず、権力闘争の生贄とされた彼が味わった苦悩は、測り知れないものがあるでしょう。

ドレン(『機動戦士ガンダム』)

 ジオン軍で戦闘艦の艦長を務めたドレンは、「シャア・アズナブル」から能力を買われた有能な軍人です。ところが待ち受けていたのは、この「赤い彗星」に翻弄される毎日でした。

 配属されるやいなや、本来、艦の指揮を執るべきシャアは「わたしは大宇宙の戦士だ」と言い放ち、パイロット業務に専念すると宣言、艦長職をドレンへ押しつけます。それなのに危機的状況になると、シャアは「どうする? ドレン艦長(ニヤリ)」と、プレッシャーをかけてくるのです。まさにパワハラといえるでしょう。

 シャアは「ガルマ・ザビ」を謀殺し、露見しなかったものの左遷され、ドレンは突如として上司を失うことに。のちに再会し、そしてそれがドレンの運命を決定づけることになるのでした。

「ホワイトベース」への攻撃を命じられたドレンは、飛躍的な成長を遂げた「アムロ・レイ」に乗艦を沈められ、戦死を遂げます。組織のひずみとパワハラに苦しみ抜いた、初代『ガンダム』における中間管理職の象徴のひとりといえるでしょう。

 なお、2025年放送の『機動戦士GundamGQuuuuuuX』では、シャアへの忠誠を最後まで貫く姿が印象的で、さらに同年のホットペッパーグルメTVCMでは、シャアとドレンたち部下がレストランで和やかに語らう様子が話題となりました。もしかすると実際の関係も、そのように悪くなかったのかもしれませんね。

配信元: マグミクス

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