『ザ・リーヴpresents ゼンニチ大晦日2025』国立代々木競技場 第二体育館(2025年12月31日)
三冠ヘビー級選手権試合 ◯宮原健斗vs安齊勇馬×
宮原が猛攻を見せた安齊を返り討ちにして、三冠ヘビー級王座V3に成功。安齊に「今日限りを持って全日本プロレスのホープを返上しろよ。君はスターだ」と呼びかけた最高男は、次なる防衛戦の舞台を1・25幕張メッセ大会に指定し、「ジュニアヘビー級選手もありだ。2026年1月2日、東京・後楽園ホールで挑戦宣言をしろ」と要求した。
青柳優馬の欠場により、世界最強タッグ決定リーグ戦の公式戦が不戦敗となってしまった安齊だったが、三冠王座獲りに照準。12・7名古屋大会では宮原から掟破りの逆シャットダウンスープレックスでピンフォール勝ちを奪い、実力行使で大みそかでの三冠挑戦を決めた。その後、12・10後楽園大会では逆に宮原がシャットダウンスープレックスで安齊をKO。遺恨を深めた状態で、大みそかを迎えた。
宮原にとっては3度目の防衛戦で、安齊が三冠に挑戦するのは今年1月の斉藤ジュン戦以来、11ヵ月ぶり。1年4ヵ月ぶり2度目の戴冠を狙って、最高男の牙城に挑んだ。
アグレッシブに仕掛けた安齊が歓声を背に序盤戦をリード。挑戦者優勢で試合が進むが、ここで最高男が動いた。場外戦でも安齊が攻撃を浴びせたものの、鉄柵に飛び乗ってのダイビングエルボーを狙った瞬間、宮原がフロントハイキックを一閃。頭突きを何発もねじ込んで、あっと言う間に主導権をもぎ取った。
今度は宮原ペースがしばらく続いたものの、三冠奪取に執念を燃やす安齊も奮起。猛追に出て再び「安齊」コールを巻き起こすと、ダブルアームスープレックス、フロントスープレックスでぶん投げ、さらにエプロンでドラゴンスープレックスの構えに。しかし、これを防いだ宮原はエプロンパイルドライバーを決めると、再び攻勢に転じた。串刺しフロントハイキックで蹴り倒すと、感情むき出しの宮原は喧嘩腰にストンピングや馬乗りエルボーを連発する。
だが、安齊も喧嘩腰のファイトで応戦。こん身のエルボーを連続して振り抜く。豪快な雪崩式ダブルアームスープレックスも決まるが、直後に宮原は垂直落下式ブレーンバスターで突き刺して両者大の字に。先に動いた宮原だったが、ラリアット狙いを読んだ安齊は腕を掴んで逆上がりし、そこからフェースロックで絞めに絞める。
意識もうろうとなった宮原はダウンカウント7でなんとか立ち上がると、起死回生のラリアットからシャットダウンスープレックスの体勢に。振り払った安齊はジャンピングニー、ジャーマンと再度猛攻。続くギムレットは宮原がギリギリで不時着し、ブラックアウトをぶち込んだものの、負けじと安齊はジャンピングニーとブラックアウトを正面からぶつける。そして、即座にジャンピングニーを背後から見舞い、掟破りの逆シャットダウンスープレックスで最高男を追い詰めた。
肩を上げた宮原は、続くジャンピングニーをかいくぐり、スタンディング式ブラックアウト、ブラックアウトと意地の反撃。安齊もジャンピングニーを乱れ打つと、ランニングニーも連続してねじ込むが、宮原は肩を上げる。「健斗」コール一色になると、宮原はカウンターのスタンディング式ブラックアウトをドンピシャリ。不意を突かれた安齊の背後に回り込んだ。猛抵抗を見せた安齊はまたもジャンピングニーをぶち込み、ギムレットの構え。防がれても頭突きからまたまたジャンピングニーを放ったが、かいくぐった宮原はここでもバックに回り込み、今度こそ執念のシャットダウンスープレックスで投げて3カウントを奪った。
1年7ヵ月ぶりとなった両者による三冠戦は宮原に軍配。前戦の雪辱を果たし、三冠王座V3に成功した。場内は「健斗」コールに包まれる。コーナーに上がって「健斗」コールを浴びた宮原はマイクを持ち、「大みそか! 締めるのは俺だ」と豪語。「全日本プロレスのホープ、安齊勇馬、これが現実だ」と厳しい言葉を投げかけたうえで、「改めて教えておく。三冠ヘビー級チャンピオンの宮原健斗はなかなか強えぞ。安齊勇馬、今日限りを持って全日本プロレスのホープを返上しろよ。君はスターだ」と安齊を称賛。「安齊勇馬、お前は業界の宝だ。悔しいがな。安齊勇馬、20代どころか、このプロレス界引っ張る人間はたくさんいていいと思うぞ。別にチャンピオンじゃなくたって引っ張れるだろ。安齊勇馬に期待してるプロレスファンは多いだろ」とゲキを飛ばすと、場内は「安齊」コールに包まれた。
そして、宮原は「いいか、俺はスーパースターだ。そして、その他大勢のレスラーではない。ただ、安齊勇馬、お前の目を見ると、お前もそのた大勢のレスラーではない。今日はスターということにしておいてくれ。俺はスーパースターだ。次またこのベルトを懸けて戦おうぜ、スターさんよ」と再戦を見据えると、リングを去っていく安齊に大歓声が巻き起こる。
リングに残った宮原は「いいか、大みそか、代々木。見ただろ。これが大みそかの宮原健斗だ。俺に魅了されたか? 大みそか、大満足したか? この大みそかに全日本プロレスを選んだ皆さんに感謝だ。ありがとうよ」とアピールして何度も歓声を呼び込むと、「さあ、次のチャレンジャーは…とその前に。舞台を宣言しよう。2026年1月25日、幕張メッセで次の防衛戦をやる」と次期防衛戦の舞台を指定。「そして、次のチャレンジャーは…ここに宣言する。無差別級だ。ということは、ジュニアヘビー級選手もありだ。2026年1月2日、東京後楽園ホールで挑戦宣言をしろ。俺はそいつとやる」と全方位に要求した。
来年に向けて、新たな仕掛けをアピールした宮原は「改めて大みそか集まったファンのみんな。2025年、全日本プロレス楽しかったか!? また来年も、2026年1月2日後楽園ホールから、三冠チャンピオンが、この日本プロレス界の最高のエースとして先頭を引っ張っていく」と力強く宣言。「大みそかに集まったお客さんに聞きたい! 2025年、全日本プロレス最高ですかぁ?」と投げかけて、「最高!」の歓声を巻き起こすと、「全日本プロレス、最高」と満足げに言い放ち、2025年の全日本プロレスを見事に締めくくった。
【宮原の話】「大みそか、勝ったぞ。そして、安齊勇馬。お前は紛れもなくスターだ。この日本プロレス界の安齊勇馬にかかる重責は大きいぞ。この日本プロレス界の20代のプロレスラーの中で、安齊勇馬は飛び抜けている。それは何年もプロレスを見ているファンならわかるだろ。ヤツがこの世界でやらなきゃいけないことは多いな。ただ、その背中を押すつもりはない。今日の試合を見てわかる通りだ。俺は譲らない。会社が指定した世代交代に俺は乗らないぞ。いいか、日本プロレス界、30代、この俺がいるからな。40代はどんなレスラーがいるかは知らん! 俺が引っ張るんだ。この日本プロレス界、俺が引っ張るぞ、2026年。安齊勇馬、お前はスターだ。ただ、俺はスーパースターだ。いいな、その差だ。現実を見たろ? そして、大みそかをクリアーした次の2026年! 次の舞台を、このベルトの舞台を1月25日、幕張メッセに指定する。いいな? そして、次のチャレンジャー、階級は無差別級だ。いいな? ジュニアヘビー級の選手の挑戦だって受けるぞ。無差別級だからな。ジュニア、ヘビー、どの階級でも受けて立つ。2026年1月2日、後楽園ホールで名乗りを挙げろ。大みそか、最高の気分だ。こんなに最高の気分なんだな。大みそかの舞台は俺が一番よく似合う。そして、(手に巻かれた緑色のテーピングを掲げると)2026年も一緒に戦うぞ」
【安齊の話】「宮原健斗…宮原健斗…クソ。背中は遠かった。この全日本プロレスに宮原健斗という存在がいること、幸せなことか、不幸なことか…確実に幸せなことだよな。今日、俺はスターか。俺はあんたと同じステージに立つ人間だ。いや、あんたを超えていく存在だ。この団体に明確な背中がある。メチャクチャ幸せなことだ。2025年、散々カッコつけて、『みんなと約束だ』って言ってたのに、全然守れなかった。20代はヌルいかな? 20代はカッコ悪いかな? それでも俺は胸張って言うぞ。20代は諦めが悪いんだよ。必ず俺はあのベルトに届く。あのベルトを必ず巻く。みんなとの約束は必ず果たす。2026年も全部のプレッシャーをひっくり返して、覚悟を決めて、全部の責任背負って、俺は突っ走るから。来年も俺についてきてください。今年はありがとうございました。来年見ててください。ありがとうございました」

