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【2025年版】生命の驚異を感じる生物学ニューストップ7

【2025年版】生命の驚異を感じる生物学ニューストップ7

【2025年版】生命の驚異を感じる生物学ニューストップ7

2025年も多くの興味深い生物学の発見が行われました。

そこで今回はその中でも特に異色なものをランキング形式でお届けしたいと思います。

謎のランキングには「100年以上正体が謎だったY幼体」や「釣り糸に使うナイロンが実は素早く生分解されていたこと」をはじめ、多くの興味深いトピックを揃えています。

目次

  • 第7位:甲殻類からナメクジ状に変形する謎生命「Y幼体」の遺伝子解析結果が発表
  • 第6位:「ナイロンの釣り糸」が海で生分解することを発見:実は急速に溶けていた
  • 第5位:ウニは全身が「脳」でできた動物だった
  • 第4位:子どもの性別は「偶然」じゃなかった──母親ごとの偏りを発見
  • 第3位:電極を指したセミを「生きたスピーカー」にしてカノンの演奏に成功
  • 第2位:進撃のキノコ:日本でも人気のキノコが栽培場から脱走し米国で生息地を急拡大
  • 第1位:人間大好き「なつきマウス」36世代を経て人間と遊ぶようになった

第7位:甲殻類からナメクジ状に変形する謎生命「Y幼体」の遺伝子解析結果が発表

甲殻類からナメクジ状に変形する謎生命「Y幼体」の遺伝子解析結果が発表
甲殻類からナメクジ状に変形する謎生命「Y幼体」の遺伝子解析結果が発表 / Credit: Niklas Dreyer

「Y幼生」と呼ばれる生き物をご存じですか?

一見するとオタマジャクシのような小さな甲殻類の幼生で、日本を含む世界中の海でプランクトンとして見つかる甲殻類の赤ちゃんです。

ところがこの「Y幼生」は発見から100年以上過ぎているのに、成体(大人の姿)がいまだに発見されていないのです。

しかしデンマークのコペンハーゲン大学を中心とした国際研究チームが行った最新の遺伝情分析によって、Y幼生はフジツボ類そのものではないものの、それに近い親戚だと分かりました。

さらに驚くべきことに、Y幼生は特殊な刺激によって体がドロドロに溶け、ナメクジのような形態に変化することも確認されました。

なぜY幼生は甲殻類の姿を捨てて奇妙なナメクジ型に変身してしまうのでしょうか?

研究では、遺伝子解析を行いY幼体の正体が寄生性フジツボに似た種であり、ナメクジ状への変形が宿主への寄生の過程で行われていることも示されています。

寄生するために体をより単純な形へ変えるのは非常に興味深い現象です。

第6位:「ナイロンの釣り糸」が海で生分解することを発見:実は急速に溶けていた

「ナイロンの釣り糸」が海で生分解することを発見:実は急速に溶けていた
「ナイロンの釣り糸」が海で生分解することを発見:実は急速に溶けていた / Credit:Canva

「“絶対に分解しない”と信じられてきたナイロン製の釣り糸の一部が、海水中ではまさかの速さで分解していた」——そんな衝撃的な発見が、今、世界の研究者たちをざわつかせています。

釣り糸や漁網など、海に漂う使い捨て漁具(ゴーストギア)は、ウミガメや海鳥が絡まって命を落とす原因になるだけでなく、細かく砕けてマイクロプラスチック汚染を広げる厄介な存在でした。

しかも、これらの素材で主流となっているナイロンは、教科書的に「海ではほとんど分解しない」と考えられていたのです。

ところが今回、日本の東京大学(UTokyo)で行われた研究によって、実際の海で釣り糸をテストしたところ、なんと一部の市販されているナイロン製釣り糸が、代表的な生分解性素材であるセルロース並みにサクサクと分解していたのです。

この結果は、従来の常識を根底からひっくり返す大逆転劇といえます。

もし本当に、強度を保ちながら海洋環境で自然に還る釣り糸が広く普及すれば、これまで深刻化する一方だったゴーストギア問題に大きな歯止めがかかるかもしれません。

研究者たちは「教科書を書き換えるレベルの発見だ」と口をそろえており、早くも漁具全般への応用や、マイクロプラスチック対策への期待を語っています。

果たして、ナイロンという素材をめぐる“常識”はどう変化し、私たちの海にどんな未来が待っているのでしょうか?

配信元: ナゾロジー

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