
アニメ「怪獣8号」第2期(毎週土曜夜11:00-11:30ほか、テレ東系列ほかにて放送/X(Twitter)にて全世界リアルタイム配信/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)の第22話「群発災害」が9月20日に放送された。東京の各地、そして日本全国に一斉に怪獣が出現した群発災害。同時にそれに立ち向かう日本防衛隊の覚悟と真価を鮮烈に描き出した。(以降、ネタバレが含まれます)
■ナンバーズ装着の鳴海、キコル、保科の出撃、防衛隊の総力戦
鳴りを潜めていた3か月の沈黙を破って、墨田区、台東区、杉並区、八王子市、港区…東京の各所で同時多発的に怪獣が出現した。しかも、一体ずつの出現ではない。小型から超大型までが出現し、さらにその規模は東京だけではなく、日本全国に広がる群発災害だった。
各地の大都市を始め、発電所、電波塔、交通要所、政府施設など、人類の重要施設を狙い連携して襲い来る怪獣たちの動きは明らかに知性を持った何者かによって統率されており、鳴海 弦(CV.内山昂輝)は裏に怪獣9号がいることを感じ取る。
この未曽有の危機に対し、日本防衛隊は総力戦で応じる。本エピソード最大のハイライトは、ナンバーズを装着した鳴海、四ノ宮キコル(CV.ファイルーズあい)、保科宗四郎(CV.河西健吾)たちの本格的な戦闘シーンだろう。防衛隊最強の男、鳴海が身にまとうのはナンバーズ1。一度に複数体への未来視を行い、まとめて瞬殺する。
母・ヒカリの形見でもあるナンバーズ4を装着したキコルは飛行能力を駆使して大型怪獣との戦闘に突入。ほかの隊員たちの援護が追いつかないほどの高速戦闘と攻撃力を見せ、単騎で制圧する。悲しみを乗り越えた若きエースとして、その飛躍的な成長を印象付けた。
そして、大きな注目を集めたのは保科であろう。高度な知能を持つ10号をベースとし、史上初めて意識を保ったまま兵器化されたナンバーズ10は、なんと尻尾付きの“しゃべるスーツ”となっていた。戦略的に戦おうとする保科とは対照的に、戦闘を楽しむ10号は不利な状況に飛び込もうとする。
全く息の合わないコンビはみるみる解放戦力が下がっていくが、今回は保科が合わせたこと、さらに10号を煽ることで手綱を取ると、解放戦力は一転70パーセントを超え、本獣もなんなく討伐してしまう。
鳴海、キコル、保科の活躍はインパクトが大きく、視聴者からも「保科副隊長かっこよすぎて…鳴海隊長とキコルちゃんの師弟関係も良き良き」「キコルかっこよ!そして保科副隊長もかっこよ!10号との漫才も面白いw。」「出た、漫才スーツ!尻尾がかわいいじゃないか」「鳴海隊長、キコルもかっこ良かったけど、今回はなんといっても保科副隊長。ナンバーズ10かっこよ。掛け合いマジでおもろいんよ」など、反響の声が出て数多く寄せられていた。
■カフカ、戦闘に参加できないもどかしさ、そのときミナの声が届く
鳴海、キコル、保科が怪獣を討伐していく一方で、日比野カフカ(CV. 福西勝也)は戦闘に参加できないもどかしさの中にいた。第1部隊の東雲りん小隊長(CV.花澤香菜)の担当区域には超大型怪獣が6体出現し、苦戦を強いられる。カフカは力になろうと前線への出撃を志願するが、東雲はそれを却下する。
前回の戦いでは、部分変身をしたことで9号に位置を察知され、襲撃を許してしまった。カフカ=怪獣8号は9号に対する切り札。投入は9号討伐の最終フェーズに限られるという判断だった。だが、超大型怪獣がエネルギー弾を放ち、街にさらに大きな被害が出る。如何ともしがたい状況の中、「私がやる」と、亜白ミナ(CV.瀬戸麻沙美)の頼もしい声がカフカたちに届く。
日本防衛隊の総戦力で挑んだ群発災害。次回、満を持してミナの登場となる。放送後のSNSには、「ミナの砲撃シーンと東雲小隊長のその後のセリフが原作で一番好き」「ついに9号絡みの怪獣大量発生!面白くなってきた」「カフカの修行の成果は次回か?楽しみ」など、さまざまな感想が寄せられていた。
◆文=鈴木康道


