MotoGP第17戦日本GPのプラクティスが行なわれた。トップタイムをマークしたのは、アプリリアのマルコ・ベッツェッキだった。
MotoGPクラスのプラクティスは、トップ10のライダーが予選Q2への直接進出を決めるセッション。セッションが始まると各ライダーがアタックへと繰り出した。
序盤のアタックは普段とは少し異なる勢力図で、フェルミン・アルデゲル(グレシーニ)やヨハン・ザルコ(LCR)、ジョアン・ミル(ホンダ)が上位に並んだ。FP1で好調だったドゥカティ勢は、ファクトリーチームのライダー2名とも本格的なアタックを行なわないまま、ピットに戻った。
セッション序盤には、ホルヘ・マルティン(アプリリア)がターン5で転倒。怪我などはない様子だったが、出鼻をくじかれてしまった。マルティンはセッションが後半に入った頃にもターン7で転倒している。
1時間のプラクティスの折り返しを目前にした時点では、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が1分44秒044でトップタイムとした。
セッション残りが15分を切ると、再びアタック熱が高まり、各車のペースも加速。トップタイムも再び更新され始めた。
ルカ・マリーニ(ホンダ)、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)らがトップタイムを更新し合い、残り5分時点ではさらにそれを上回ったペドロ・アコスタ(KTM)が1分43秒557で暫定トップタイムだった。
アタックが過熱し転倒者も出る中、ラストアタックを最もうまくまとめ上げたのは、ベッツェッキだった。1分43秒193をマークし、彼がプラクティスのトップタイムとなった。
2番手タイムはアコスタ。なおアコスタは残り2分というところでターン1で転び、マシンを大きく破損させてしまった。そして3番手は、このセッションを通じてなかなかタイムを縮められなかったマルク・マルケス(ドゥカティ)だ。
兄の日本GPでのチャンピオン決定を阻止したいアレックス・マルケス(グレシーニ)ではあるが、プラクティスでは全くふるわない状況が続いた。折り返し時点では最下位23番手タイムで、中盤には転倒も喫した。終盤には自己ベストを縮めたものの、最後のアタックはうまくいかず、15番手タイムで今シーズン初めて予選Q1スタートとなった。
日本人ライダーは小椋藍(トラックハウス)に加えて、今回はホンダの開発ライダーである中上貴晶がワイルドカード参戦。小椋は14番手、中上は21番手タイムで共に予選はQ1スタートとなった。
なお母国戦のホンダは、ジョアン・ミルとルカ・マリーニがトップ10に入り、揃ってQ2に進出。ヤマハはファビオ・クアルタラロのみがQ2に直接進出している。

