最近、悪者にされることもある「果糖」を含む果物。しかし果物は現代社会を生きる人々に必要な栄養素を豊富に含んでいて、そのメリットには意外なものもあることをご存知だろうか。
水野雅浩氏の書籍『集中メシ! アタマの良い人は何を食べているのか?』より一部を抜粋・再構成し、果物を日頃から摂取する重要性を考える。
ブルーベリーはブレインベリー。冷凍ブルーベリーを常備せよ
「海外のビジネスパーソンは、自己成長のために残業をいとわず、猛烈に働いています。あなたたちはどう思いますか?」と質問しました。
すると、返ってきた答えは次のようなものでした。「私たちの人生は長いんです。途中でメンタルを壊したら、そのあと、誰が責任を取ってくれるんですか?」。
Z世代は、ストレスの蓄積が脳疲労を招き、集中力が低下し、仕事の成果にも悪影響を及ぼすこと、そしてそれが最終的にはメンタルヘルスにもダメージを与えること、一度メンタルを損ねるとリカバリーが容易でないことをよく理解していました。彼らは、人生100年という気の遠くなる時代を見据え、健康戦略を考え始めています。
国立がん研究センターと国立精神・神経医療研究センターなどの研究グループによる調査では、果物の摂取がうつ病リスクを約3分の1に減らすことを報告しています。
研究グループは、「こころの検診」に参加した1204人を対象に、野菜・果物およびフラボノイドが豊富な果物の摂取量を調査しました。その結果、果物の摂取量が多いグループでは、うつ病の発症リスクが低いことがわかったのです。
この研究は、天然由来成分が脳の神経栄養因子を刺激し、酸化ストレスや神経炎症を抑制することで、抗うつ効果を発揮する可能性を示唆しています。
しかし、果物はあくまでオプション、「デザート」ととらえ、食事に必須の食材とは考えていない人が多いようです。また、忙しい中、せっかく買っても傷んでしまうことも多くて買いづらいという人もいるでしょう。そんな中、私がおすすめしたいのはブルーベリーです。
野菜や果物はカラダもメンタルを整える
さらに、米国農務省グランドフォークス人間栄養研究センターの科学者らは、18歳~65歳までの男女を2つにグループ分けし、アメリカの野菜摂取の推奨量をもとに2週間にわたって調査を実施。推奨量の目安に従ったグループの幸福度スコアが上昇したのです。
野菜や果物はカラダを整えるだけでなく、メンタルを整える食材でもあることがわかります。
ところが現在の日本では、厚生労働省による果物の摂取目標量は1日200gであるのに対し、平均摂取量は約100gと、大きく不足しています。特に働き盛りの20~50代の果物の摂取量が少ないのが現状です。
Z世代も人生100年時代を見据えた健康意識が高いものの、実際の野菜果物の摂取量は少ないのが現状です。現代は、デジタルデバイスに囲まれ、無意識のうちに脳を酷使し、酸化ストレスにさらされている時代です。特にZ世代は生まれたときからデジタルデバイスがあり、膨大な情報を浴び続けているような状況です。

