元NBA選手のパトリック・ベバリーと、アトランタ・ホークスのトレイ・ヤングの舌戦が話題を呼んでいる。ここに大胆発言でお馴染みのギルバート・アリナスも加わり、ベバリーに警告を発した。
現在37歳のベバリーは、2012年から24年にかけてヒューストン・ロケッツやロサンゼルス・クリッパーズなど7球団でプレー。昨夏にイスラエルのハポエル・テルアビブと契約したが、シーズン終了前に双方合意の上で契約を解除し、その後は無所属の状態が続いている。
そのベバリーが、あるファンの「なぜNBA選手はオフの練習場では一生懸命なのに、何百万人もの観客が見ているオールスターでは手を抜くのか?」という投稿に反応したのが騒動の発端だった。
ベバリーが「オールスター選手にとってはそれが当たり前だからだ」と答えると、オールスターに4回出場した経験を持つ27歳のヤングは「落ち着けよ。僕らに自分たちの言葉で語らせてくれ」と“待った”をかけた。
すると、ベバリーは自身のポッドキャスト『The Pat Bev Podcast with Rone』で、反論したヤングを批判したのだ。
「なぜ俺に意見できると思っているんだ? 彼は(7年間で)プレーオフに3回しか出ていない。俺は9回だ。しかも(より熾烈な)ウエスタン・カンファレンスでのことだ。
彼は『いや、お前はエースじゃない』と反論するだろうが、バスケットボールはチームスポーツだ。彼が俺と対等に話すには、これからケガなくキャリア13年目までプレーし続けないといけない。普通に考えれば追いつけない。俺に口出しする資格はないんだ」
さらにベバリーは「どれだけ得点しても、アシスト王になっても、いくら稼いでも、勝てなきゃ何の意味もない。引退したらすぐに忘れ去られる。あっという間にね。ホークスでプレーしたある選手は俺にこう言った。『あれはアトランタ・ホークスじゃなく、“トレイ・ホークス”だ』とね」と追い打ちをかけた。
すると、ヤングも自身のポッドキャスト番組『From The Point Podcast by Trae Young』ですかさず応戦した。
「君が言うように、プレーオフの進出回数は君が9回で僕が3回だ。君の方が多い。でもカンファレンス・ファイナル進出は君も僕も1回、君は9年目で、僕は3年目だった。君の平均スタッツは7得点、2アシストだ。僕の数字を言うのは、やめておこう」 ヤングはプレーオフ出場は大変なことだとした上で、「NBAの兄弟にこんなことは言いたくないが、君がこんなやり方を望むなら、僕の投稿について説明させてくれ。僕は『落ち着けよ。僕らに自分たちの言葉で語らせてくれ』と投稿した。ただそれだけのことなんだ」と続けた。
「ベバリーに言いたいのは、僕は暇じゃないってことだ。“トレイ・ホークス”と言った誰かは僕の電話番号を知っているだろうから、言いたいことがあればその人物から番号を聞いて連絡してきてくれ。君はポッドキャストを続ければいいが、僕は今回限りにする。僕には待っている人たちがいる。シーズンに向けた準備をしなくちゃならないんだ」
現役時代にオールスターに3回出場した経験を持つアリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は、自身のポッッドキャスト『The Gilbert Arenas Show』でヤングの肩を持った。
「ベバリーが言っていたことは、メディアの言うことと全く同じだ。扉を開けたわけでもないのに、扉を開けたところで何が起こっているか知っているような口調で話すな。ヤングが言っていたのはそういうことだ。このことはオールスター選手たちに語らせればいい」
ベバリーはオールディフェンシブチーム選出3回(1stチーム1回、2ndチーム2回)の実績を持つが、オールスター出場歴はない。アリナスは「オールスターでもないヤツが、オールスターについて語るな。自業自得だ」と厳しく糾弾していた。
構成●ダンクシュート編集部
【画像】ダンクシュート編集部が厳選!NBA史に燦然と輝くレジェンドスターたちを特集!!

