【クセのあるキャラしかいない】
まず目を引くのはオールスターキャスト。脇役にいたるまで知っている俳優たちが出演をしており、なおかつ、みんな変なキャラクターなのがいい。
しいてあげれば、池松壮亮さんが演じる主役の一平が、いちばんノーマルだとは思うのですが、警察犬のオリバーが中年のおじさんに見えてしまうのですから、まあ普通じゃないわけです。
酒好きのオリバーは二日酔いで走るとすぐ息が上っちゃうし、いつもだらしないポーズで面倒臭そうに対応するし、口も悪いし、本当にしょーもないところが最高!
【豪華キャストの怪演が楽しすぎる】
ドラマでもおなじみのキャストも登場。麻生久美子さんの前髪カットシーン、黒木華さんのはんなり京都弁などなど、どの俳優さんも出演シーンでガツンと爪痕残していくところはさすがです。
加えて、深津絵里さんは2017年の『サバイバルファミリー』以来、久しぶりに映画に出演。すぐぶっ倒れちゃう繊細なキャラクターを楽しそうに演じていて、もっと映画に出てほしい!と思わずにいられませんでした。
個人的には、佐藤浩市さん、嶋田久作さん、鹿賀丈志さんがよかったです。キャリアも実力もあるベテランの俳優たちが、嬉々として振り切ったコメディ演技を見せてくれて、かわいかったなあ……。ぜひ注目していただきたい!

