
「豊臣兄弟! 前編 NHK大河ドラマ・ガイド」(NHK出版)
【画像】「えっ、本当だ」「大物だらけじゃないか」これが大河ドラマで「秀吉」を演じて有名になった役者たちです(6枚)
日本で最も有名なサスセスストーリー
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2026年1月4日(日)からNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』が始まります。戦国の世を統一した豊臣秀吉の生涯を、弟である秀長の視点から描いた歴史ドラマです。
秀長を仲野太賀さん、秀吉を池松壮亮さんが演じるほか、織田信長は小栗旬さん、徳川家康は松下洸平さん、柴田勝家は『侍タイムスリッパー』(2024年)が話題となった山口馬木也さん……といった注目のキャスティングとなっています。秀吉の妻となる寧々(ねね)に浜辺美波さん、秀長の幼なじみの直(なお)には白石聖さんが起用されています。
貧しい農家の生まれから、一代にして天下人にまで昇り詰めた秀吉の出世物語は、日本で最も有名なサクセスストーリーだと言えるでしょう。秀長のサポートも欠かせないものがあったようです。
これまで大河ドラマでは、さまざまな俳優たちが秀吉を演じてきました。秀長も登場した作品から、まず振り返ってみましょう。
目立たない「秀長役」で、記憶に残る俳優たち
60年以上の歴史を誇る大河ドラマですが、意外なことに秀吉を主人公にした作品はこれまでに2本しかありません。前回、秀吉を主人公にしたのは1996年放送の『秀吉』でした。竹中直人さんが秀吉役をエネルギッシュに演じ、竹中さんは秀吉役を「当たり役」にしています。
竹中さんのふんどし姿が強く印象に残る『秀吉』でしたが、弟の秀長を演じたのは高嶋政伸さんです。突っ走りがちな兄を陰で支える堅実な弟として、秀長を落ち着いて演じていました。
愛されキャラだった秀吉ですが、天下を獲ってからは為政者としての孤独に悩むようになっていきます。秀吉の身を心配して助言できるのは、秀長しかいなかったのですが、第44話「秀長、逝く」で秀長は病死してしまいます。ブレーキ役を失った秀吉は、ブレーンだった千利休に切腹を命じ、朝鮮出兵に向かう独裁者となっていきます。
秀吉が「太陽」なら、秀長は「月」のイメージで語られることが多いのですが、『秀吉』で描かれた兄弟像がそのイメージをより強いものにしたように思います。
1981年に放送された『おんな太閤記』は、秀吉の生涯を妻?ねね(佐久間良子)の視点から描き、ねねのことを「おかか」と呼ぶ愛妻家の秀吉を西田敏行さん、温厚な秀長を中村雅俊さんが演じました。ホームドラマ感覚の大河ドラマとして話題となり、平均視聴率31.8%という高い数字を残しています。

大河ドラマ『太閤記』では、緒形拳さんが秀吉を演じた。画像は「大河ドラマ 太閤記」DVD(NHK)
