
Hey! Say! JUMPが、12枚目のオリジナルアルバム『S say』を引っ提げた4大ドームツアー「Hey!Say!JUMP DOME TOUR 2025-2026 S say」を開催中。2025年12月13日の福岡・みずほPayPayドーム福岡から1月12日の大阪・京セラドーム大阪まで全4都市10公演で46万人を動員予定の本ツアーより、1月1日に開催された東京ドーム公演の模様をリポートする。(以下、ネタバレを含みます)
■有岡大貴が演出を担当する「S say(エッセイ)」の世界
デビュー19年目となるHey! Say! JUMPは、山田涼介、知念侑李、有岡大貴、高木雄也、伊野尾慧、八乙女光、薮宏太からなる7人グループ。今回のツアーは、アルバムのコンセプトからツアーの細部に至るまで、有岡が演出を担当。メインステージのセットは、古代図書館をモチーフに約1000冊の本や時計台、らせん階段がそびえ立ち、「S say(エッセイ)」にふさわしい要素が詰め込まれた。さらに、リフターを噴水で囲む幻想的な演出、Hey! Say! JUMPのライブでは初となるオーケストラによる生演奏など、ファンタジックな世界観の中で圧巻のパフォーマンスを見せた。
■噴水とともに華やかな幕開け
オープニングは、2024-2025年に開催された4大ドームツアー「H+」を締めくくった楽曲「UMP」からスタートし、前回のツアーから続く物語のようなつながりを感じさせた。白を基調にメンバーカラーで彩られた衣装を身にまとい、噴水に囲まれたリフターからメンバーが登場すると大歓声に包まれる。
「ウィークエンダー」の曲中に、有岡は「あけましておめでとう! 2026年もHey! Say! JUMPと楽しい1年にしましょう」、高木は「2026年最初のデート楽しみましょう」と新年ならではのあいさつを。続く「eek!!」では、伊野尾の「一富士、二鷹、三カンカーン!」という叫びに会場からは笑いが起こり、山田も満面の笑みでグーサインを見せた。
大航海に出る演出の「SUPER CRUISIN’」、オバケの館が出現しメンバーがオバケになりきって踊る「GHOST」、銃を撃つような振り付けなど荒々しさを感じさせる「cowboy」などさまざまな物語の世界へと観客を誘っていった。
■“除夜カン”をめぐる反省会トーク
MCでは、公演前日の12月31日に行われた「COUNTDOWN CONCERT 2025-2026 STARTO to MOVE」の話題に。2024年末のHey! Say! JUMPの単独カウントダウンライブの際、「eek!!」で伊野尾が披露して話題となった「除夜の鐘、カンカーン!」を今回のカウコンの「encore」でも言おうとしていたが、伊野尾はタイミングを逃して「カンカーン!」としか言えなかったと反省。
グループパフォーマンスの最初を飾った楽曲だったため、山田は「JUMPでかまそうぜみたいな話になったんです。初登場でイントロ始まったら『除夜の鐘カンカーン!』いっちゃおうよ、盛り上げちゃえよって言って。打ち合わせに打ち合わせを重ねたんです」と舞台裏を明かした。
続けて、有岡は「音を流しながら、僕が喋り終わったら『あれ?そろそろ聞こえてくるんじゃない?』みたいな振りをするから、いのちゃん(伊野尾)がそれを受けて『除夜の鐘カンカーン!』を全力でやると」と、綿密に決められていた流れを説明。八乙女も「その後Aメロを歌う高木も知ってると」と補足。有岡は「高木に前もって、いのちゃんがこういうこと言うけど笑わずに歌えるかと確認したんですよ」とメンバーやスタッフを交えた入念な準備があったことを強調した。
そして本番を迎えるが、伊野尾は「私、失敗して『カンカーン』としか言えませんでした。意味分からない、何の鐘が鳴ったんだか分からない」と苦笑。「しかも反省を踏まえて映像を確認したら、『カンカーン』って言ってる瞬間すごい引きの映像で」と振り返り、「その後、俺不甲斐ない顔してて。山田と大ちゃん(有岡)もすっごい微妙な顔してた」と明かした。
山田は「終わった後、車で大反省会。いのちゃんマジであれは無いんじゃないかって」と回顧。伊野尾は謝罪しつつ「今年またいい鐘が鳴らせるように、1年間いろいろコツコツ頑張って、12月31日、“除夜カンお兄さん”とお会いしましょう」とリベンジを誓い、会場からは笑いと拍手が起こった。
■“知念漫談”をメンバーが絶賛
MCの後半、八乙女が公演前にXの個人アカウントを開設したことを発表。「一番最初にフォローしてくれた人は薮」と明かし、薮からXを使用する上でのアドバイスを受ける一幕も。
そんな中、有岡から「知念喋ってたっけ?」と指摘されたことをきっかけに、“知念漫談”がスタート。観客はペンライトの色を知念のメンバーカラーであるピンクに変え、温かな空気で後押しした。知念はそのピンク色を「健全ピンク」と表現したり、「2026年目標を持って生きていますでしょうか」と問い掛けたりするなど、独特の語り口で会場を引き込む。
「2026年の唯一のヘラヘラできる時間ですので楽しんでいってほしいなと思います」とコンサートにも触れ、メインステージから花道を往復しながら語る約3分間にわたる“知念漫談”をやり切った。ステージに腰を下ろして見守っていたメンバーからは「すげー!」「大人になったね」「ずっと聞いてられる」と称賛の声が上がった。
■オーケストラと共演しパフォーマンス
MC明けのブロックでは、伊野尾と松本穂香がW主演を務める1月18日(日)スタートのドラマ「50分間の恋人」(毎週日曜夜10:15~、テレビ朝日系)の主題歌となる「ハニカミ」からスタート。ハートのポーズなどかわいらしい振り付けで笑顔でパフォーマンスするポップなラブソングに会場は多幸感に包まれた。同じくキュートな振り付けが話題の「メロリ」では、一人一人がスクリーンに映し出され、“メロリ”の見せ場を7回披露するという、コンサートならではの特別演出が用意された。
指揮者を含めて総勢32人のオーケストラ“S say Orchestra”とのブロックでは、「DEAR MY LOVER」「愛よ、僕を導いてゆけ」などのラブソングなどを重厚な音色で届け、本編のラストはこれまでの日々をいとおしむ「未来線」を優しく歌い上げた。山田は「2026年の幕開けをファンの皆さまと一緒に迎えられるのは本当にうれしいことだと思っております。期待してください、2026年はHey! Say! JUMPがみんなのことをもっともっと笑顔にします」と誓い、「また会える日を楽しみにしています。本日は本当にどうもありがとうございました」と感謝を述べた。
ファンの“JUMPコール”に応えてアンコールが始まると、山田は“2026年”という文字の装飾が付いたポップなサングラスをかけて笑顔で登場。「パレードは終わらない -Life is an Adventure-」など全4曲を披露した。最後に薮は「Hey! Say! JUMPは2027年に20周年イヤーに突入します。2027年で20年迎えますけど、20年といわず、このままみんなが求めてくれる限りは僕達一丸となって続けていきたいと思っていますので、ぜひ応援のほどよろしくお願いします」と、20周年、その先へと続く未来を見据えた言葉で締めくくった。
◆取材・文=水沢あすみ
※高木雄也の「高」ははしご高が正式表記

