
千尋とハク。『千と千尋の神隠し』静止画より (C)2001 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDDTM
【画像】「うわ、怖っ」こちらが「ハクを八つ裂きにした」とウワサされる容疑者です(3枚)
巷で騒がれ続けるふたつの都市伝説
2026年1月2日の「金曜ロードショー」での放送を前に、公開から20年以上を経ても色あせない『千と千尋の神隠し』の魅力と、ファンの間で語り継がれるふたつの有名な都市伝説について改めて考察します。
千尋とハク、切ない別れの真実
物語の終盤、自分の名前を取り戻した「千尋」は、「ハク」に見送られながら元の世界へと帰ります。別れ際、ハクは「決して振り向いちゃいけないよ」と告げ、「またどこかで会える?」という千尋の問いに「うん、きっと」と答えました。千尋は誘惑に打ち勝ち、前を向いて両親の元へと走り出しますが、ハクのその後については作中で語られないまま幕を閉じます。この余韻こそが、さまざまな憶測を生むこととなりました。
「ハクの八つ裂き説」の背景
ネット上で根強い「ハク、八つ裂き説」の根拠は、湯婆婆の「八つ裂きにされてもいいんかい?」というセリフや、銭婆が語る「世界のルール」にあります。ハクが湯婆婆に弟子を辞める交渉をすると宣言したことから、その対価として処刑されたと推測する声は多いです。
しかし一方で、ハクは千尋のおかげで本当の名前を取り戻し、湯婆婆の支配(黒い虫)からも解放されています。自由を手にしたハクが、簡単に屈したとは考えにくいという反論もあり、議論は尽きません。
「幻のエンディング」は実在したのか
もうひとつのうわさは、一部の劇場で「千尋が引っ越し先でハクの生まれ変わりである小川を見つける」という後日談が流れたというものです。多くの目撃証言があるものの、当時のフィルム上映の仕組みからして、特定の期間や場所で内容を差し替えることは技術的・費用的に困難です。通常のラストにある「引っ越しの片付け」のシーンや、ハクの再会の約束が、視聴者の願望と混ざり合って記憶が補完された可能性が高いでしょう。
視聴者の願いが生んだ物語
これらの説は時に融合し、「ハクは処刑された後に転生して千尋と再会した」という物語として語られることもあります。宮崎駿監督が意図的に残した空白は、観る人それぞれの心に「その後」を描く自由を与えてくれました。
「またどこかで会える?」という約束をどう捉えるか。放送を前に、あなただけの物語を想像してみてはいかがでしょうか。
