日本各地に残るお城は、教科書の中だけの存在ではありません。その土地の歴史や人の営み、今につながる文化を今も伝え続けています。そんな「お城の魅力」を、知識の深さに関係なく楽しめるイベントとして注目を集めているのが「お城EXPO」です。
2025年12月20日・21日に開催された「お城EXPO 2025」には、2日間で2万人を超える来場者が集まりました。専門家や熱心なファンだけでなく、家族連れや学生の姿も多く見られ、日本最大級のお城イベントとしての存在感を示しています。
全国のお城や地域の紹介、歴史をテーマにしたステージ企画、エンタメ要素を取り入れた展示やトークなど、詳しくない人でも楽しめる構成が特徴です。10周年を迎えた今回の開催は、歴史を「難しいもの」にせず、身近な楽しみとして伝えてきた積み重ねの結果とも言えそうです。
お城EXPO 2025は、歴史好きのためのイベントという枠を超え、エンタメとしての歴史の楽しみ方を提示する場になっていました。その魅力を、イベントの内容とともに見ていきましょう。
来場者2万人超が示した「お城EXPO」の広がり

2025年12月に開催された「お城EXPO 2025」は、2日間で2万人を超える来場者を集めました。10周年という節目の年に、これまでで最も多い人数が足を運んだことになります。会場は横浜のみなとみらいエリアにある大型施設で、規模の大きさからもイベントの位置づけが伝わってきます。
注目したいのは、来場者が一部の歴史ファンに限られていない点です。専門的な知識を持つ人だけでなく、歴史に詳しくない人や家族連れ、若い世代まで幅広く受け入れられるイベントとして定着してきたことが、来場者数という数字にも表れているようです。
この結果は、「お城を楽しむ場」が特別なものではなく、誰でも参加できるイベントとして認識され始めていることを示していると言えそうです。
全国のお城と地域の個性に出会える展示エリア

お城EXPOの中でも大きな割合を占めているのが、全国各地のお城や地域を紹介する展示エリアです。日本各地から自治体や関連団体が集まり、それぞれのお城の特徴や歴史、周辺地域の魅力を紹介しています。一つひとつを深く知らなくても、見て回るだけで全国のお城を巡っているような感覚を味わえる構成です。
この展示エリアでは、「お城=歴史的建造物」というイメージにとどまらず、その土地の文化や人の営みとどのようにつながっているかが伝えられています。城が築かれた理由や、その後どのように受け継がれてきたのかといった背景も、難しい説明に偏らず、興味を持ちやすい形でまとめられています。
また、近年の調査で分かってきた新しい情報が紹介されている点も特徴です。長い歴史を持つお城であっても、今なお研究が進んでいることが感じられ、歴史が「過去の話」で終わらないことを実感させます。
すでに訪れたことのあるお城を思い出しながら展示を見る人もいれば、次に行ってみたい場所を探す人もいるはずです。展示エリアは、お城をきっかけに地域や旅への興味を広げてくれる入口としての役割も果たしていました。
