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【どうすればプロテニス選手になれる? 第12回】ITFジュニアか一般の大会か│後編<SMASH>

【どうすればプロテニス選手になれる? 第12回】ITFジュニアか一般の大会か│後編<SMASH>

錦織圭などの活躍以降、「テニス選手になりたい!」「子どもをテニス選手にさせたい!」と考えているジュニアや親が多くなりました。しかし、根本的な問題として、どうすればテニス選手になれるのでしょうか? プロになるまでの道筋を詳しく紹介していきます。

 今回は、前回に引き続きITFジュニアか一般の大会かについて。中学卒業後はジュニアの大会は捨ててプロの試合に出場するか、ジュニアの大会に出場してランキングを上げてプロになる時にスポンサー獲得を狙うか、2つのパターンに分かれます。どちらを選ぶといいのか、プロに経験談を聞きました。

◆  ◆  ◆

プロの環境で生きていくことでレベルがわかる/西岡良仁

「15歳からフューチャーズに出ていて、ジュニアの大会はGS(グランドスラム/四大大会)ジュニアぐらいしか出ていません。ジュニアの大会で勝っても、プロでは関係ないと言われています。僕の1つ上の年代で、GSジュニア4つ全部で決勝に行って2つに優勝して1位だった選手が、現在(※2018年時点)ランキング200位ぐらいです。もちろん1位のジュニアがトップに行くこともありますが、そうとも限らないならジュニアで勝つ必要はないなと思いました」

「はっきり言ってフューチャーズは汚いです。大人の権力を使ってくるし。15歳で1人でアメリカのフューチャーズに出た時に、試合中に色々と悪口を言われて泣きながら試合をしたこともありました。そういう環境の中で生きていくことで、徐々にプロというものがわかってきます。ノーランキングとランカーはこんなに違うとか、1000位と500位はこんなに差があって、自分はこのランキングなら勝てるようになったから、次はこれぐらいのランキングに勝てるようになろうとか。そうやってレベルをわかっていくのは、すごく大事だと思います」
 シュニア大会よりGS予選に早く出ること/尾﨑里紗

「当時は、Gプロジェクトがあって、私たちの年代でチームを組んで、一般の大会に海外遠征に行っていました。Gプロジェクトのおかげというか、その流れで一般の大会に自然と出場していました。当時はジュニアで結果を出すよりは、早くグランドスラムの予選に出られるようにという雰囲気で、実際19歳で全米オープン予選に出ることができました。17、18歳のうちに外国人選手のボールの質を自分で実感して、このボールに対してどういうフィジカルが必要で、どういうショットが有効かをわかって練習することができたのは良かったです」

人生をやり直せるなら早く大人の大会に出たい/日比野菜緒

「私はGSジュニアで結果を出したいと思っていましたが、ランキングが思うように上がりませんでした。その時には他の同年代の子たちは一般の5万ドルの予選や本戦にも出ていたので、私も一般の大会に出なきゃと思って出ました。GSジュニアでグランドスラムを経験できることはプラスになりますが、最終的に一般の大会で戦っていくので、若い頃から経験できるのは絶対にいいことだと思います。もう1回人生をやり直せるなら、ジュニアはそこそこにして、できるだけ早く大人の大会に出たいと思います」ジュニア大会をおろそかにするのは断固反対/内山靖崇

「両方出られるのがベストだと思いますが、一般の大会にだけ出てジュニアをおろそかにするのは断固反対です。ジュニアの時に同年代のライバルたちと戦ったり、同じ年代の選手と切磋琢磨して強くなっていくのは、その後プロになった時に必ず生きてくると思います。僕の場合はジュニア最後の年代でグレードAで優勝できたことは、やっぱり自信になりました。プロになってからも苦しい時期は絶対あると思いますし、そういう時にこの経験が絶対生きてくると思います。僕のイメージだと、そういう経験を飛ばしてきている選手は、精神的にちょっと弱い部分があるのかと思います」

GSジュニアに出たことがプロになるきっかけ/穂積絵莉

「最後までジュニアの大会に出ていました。私はGSジュニアに出場して、ここで戦いたいと思ったことが、プロになる1番のきっかけでした。だから、プロになりたいと思っているなら、GSジュニアには出た方がいいと思います。一般の大会にはワイルドカードをもらって出たこともありますが、まだ実力もなかったので結果も出せず、それ以外では出ていません。尾﨑里紗や二宮真琴は出て勝ってランキングが上がったので、実力があるなら出場するのはいいと思います」
 目標に向かうスケジュールを立てることが大事/斉藤貴史

「ナショナルコーチがアドバイスをくれて、海外のジュニアの大会にどんどん挑戦しました。金銭的なこともあるので難しいですが、世界の同年代でどれだけ勝つかが大事だと思ったのでジュニア大会に出場しました。僕の場合はジュニア大会が多かったですが、JOPやフューチャーズでも何でもいいんです。ただ、誰かとしっかりと考えてスケジュールを作るべきです。何も考えずに目の前に大会があるから出てみるというのはダメです。もっと視野を広げて、自分はここに行きたいから、そのためのスケジュールを立てようと考えていくべきです」

 先輩プロたちの考えも様々なので、自分に合う方向はどれか、自分で考えてください。ツアーのシステムは年々改革もされていきます。プロになるだけでなく、プロになってから順調に歩みを進められるように、新しい情報もキャッチして、自分の意思で道筋を決めていきましょう。

取材・文●スマッシュ編集部
※スマッシュ2018年4月号から抜粋・再編集

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配信元: THE DIGEST

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