2026年3月31日、NTTドコモが提供してきた第3世代携帯電話サービス「FOMA」と、かつて一世を風靡した「iモード」が、その歴史の幕を閉じる。
KDDIやソフトバンクは既に同規格のサービスを終了させているが、国内最大手のドコモでも停波を迎えることで、いよいよ日本から「3Gサービス」が消滅することになる。
対象となるのはFOMA対応の423機種に加え、初期のスマートフォンなど、高音質通話システム「VoLTE」に対応していない245機種。2026年4月1日の午前0時を過ぎた瞬間、これらの端末はアンテナ表示が消え、通話もメールも一切できない「ただの箱」になるのである。
3G停波がもたらす影響を、ITジャーナリストが解説する。
「現在、ドコモでは3G回線で電話を発信すると、サービス終了を知らせる音声ガイダンスが流れるようになっていますが、スマホへの変更をためらうシニア層においては、切り替え手続きが十分に進んでいない。4月まで機種変更をしなかった高齢者が家族と連絡がつかなくなり、そのまま孤立してしまうケースが想定されます」
いや、迫りくる危機はガラケーを利用する個人だけにとどまらないのだといい、
「普段は意識されることのない『隠れた3Gデバイス』への影響も深刻です。古いマンションや雑居ビルのエレベーター内に設置された緊急通報装置などには、現在もドコモの3G回線が組み込まれているものが数多く残っている。これらの機器をそのまま放置していると、4月1日から機能しなくなります。なんらかの理由でエレベーター内に閉じ込められても、SOS発信できなくなってしまうんです」(前出・ITジャーナリスト)
「停波パニック」が時限爆弾のように迫っている。
(川瀬大輔)

