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【テニスギア講座】シューズの「良し悪し」は何で決まる? 価格や重さ、競技系か快適系か…チェックポイントはここ!<SMASH>

【テニスギア講座】シューズの「良し悪し」は何で決まる? 価格や重さ、競技系か快適系か…チェックポイントはここ!<SMASH>

今回のテーマは「良いテニスシューズはどんなものか?」です。前回のラケットと違って、シューズは価格が判断基準になります。良いシューズには相応の機能があり、高くなる理由もあるのです。

 前回話した通り“良いラケット”というのは、品質的な絶対評価ではなく、自分にマッチしているものが、そのプレーヤーにとって“良い”とされます。テニスを始めたばかりの方にとっては、最高スペック競技用ラケットよりも、入門用の方がはるかに良いラケットなのです。

 でもテニスシューズの場合、入門者が2万円もする最高スペックモデルを履いていると「それは良くない!」と叱られるかというと、そんなことはありません。まぁ、「初級者なのにあんなに高いのを履いちゃって!」と囁かれるかもしれませんが、そんなことを言われる筋合いなどないですよ。

 もしも自分に必要以上の機能が搭載されていても、高いシューズは高品質であるわけですから、それがいいと思うならば、不都合などありません。
  シューズ選びで気にすべきなのは“重さ”です。ラケットで本気の競技系モデルというと、それなりの重さが必要になるのと同じように、テニスシューズの競技系モデルにも重いものがあります。ただ最近は、競技系でも軽いものもありますね。

 重いのと軽いの......違いは「安定系モデル」か「スピード系モデル」かということ。安定系モデルはガッチリした設計になるために、どうしても重くなります。ストローク中心のプレーヤーには安定性が重要ですから、その機能を充実させれば、重くなりますし、プレーヤーも安心です。

 前後に動くことが多い機動性重視のプレーヤー向けには、軽量性を重視した設計を採用します。もちろん、上位モデルであれば、軽量系なりに十分な安定性も装備させます。プロでも、どちらを選ぶかは本人の好みですね。

 しかしながら、中級以下を意識したモデルには、そんなに重いモデルは存在しません。重いシューズを履いて走り回れるのは、それなりの脚力を備えたプレーヤーであって、初中級者にはシンドイでしょう。ただし、体格のいい初級者には、軽すぎるシューズは不安定になりがちで危険なので、競技用安定系の重いものの方が安心かと思います。
  テニスシューズには、ラケットのようなファミリーモデル群というのはありません。ラケットではフレームの重さ順に適応プレーヤーが想定され、『○○プロ』『○○ツアー』『○○ライト』『○○チーム』など、同じ名前が付いていても、中身はかなり違っています。言ってみれば苗字が同じ家族みたいなものです。

 シューズの場合は、基本的に「1モデル:1名前」で、それぞれが個人として独立している“同格モデル”です。バリエーションがありますが、ラケットファミリーのような格の違いはなく、「双子」「三つ子」的に、「メンズ」「ウィメンズ」「ワイド」という設定の違いがあり、それぞれにオールラウンド用、砂入り人工芝用と活躍の場の違いで、基本的には横並びなのです。

 これらは、ベーシックスペックは共通であり、だいたい価格も同じ場合が多いですね。そしてテニスシューズは、明確に「価格なりのグレード」があります。
  はっきり言いましょう。テニスシューズの場合、「良いシューズは良い!」のです。

 それは自動車の世界と同じで、1つのブランドの中にも、価格の安い大衆車があって、めっちゃゴージャスな超高級車もあるでしょ。一番安いのは200万円以下で買えるけど、超高級車は2000万円以上です。設計理念が違い、使用素材が違い、エンジンが違い、内装も違う。当然、製造される工場も違います。これがグレードという考え方です。

 トッププロの使用に耐える高額シューズがある一方で、競技用として使うには無理があるというシューズもあり、それは明確に安いわけです。

 シューズも、グレードによって製造工場が違います。高価格モデルは、高い技術を誇る工場で製造されるので、品質はとても高いです。設備も違うし、職人も違う。精密さの基準が違うから、製造コストも違うんです。

 ただ「安いから悪い」ということではなく、多彩なサポートをしてくれるような高機能ではないから、激しい動きを要求される競技用として使うには不向きで、「造りが雑、品質が低い」というわけではありません。それなりのコストで作られているというだけです。

 問題は、明らかに下のグレードなのに、はるか上の価格帯と同格に並べられるものもある......ということです。一般ユーザーも「シューズは高価な方が高品質」と受け取るので、下の価格帯にあるべき商品でも、値札を見て「これはハイクオリティなのね」と思ってしまいます。ユーザーも、シューズをしっかり見極める力を持たなければなりませんね。

文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2024年6月号より抜粋・再編集

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配信元: THE DIGEST

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