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「目標とする俳優はいかりや長介さん」ダチョウ倶楽部のリーダー・肥後克広が語った未来像、リアクション芸の活きる場所

「目標とする俳優はいかりや長介さん」ダチョウ倶楽部のリーダー・肥後克広が語った未来像、リアクション芸の活きる場所

近年、ダチョウ倶楽部のリーダー・肥後克広の俳優としての活躍が目覚ましい。大河ドラマ『べらぼう』で演じた彫師も話題を集めた。今、俳優業に注力している理由、そして思い描いている未来とは?(前後編の前編)

ダチョウ倶楽部・肥後克広、俳優業に意欲的

放送中の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK)では、腕利きの彫師・四五六を演じ、蔦重(横浜流星)との小気味いい掛け合いがハマっていた肥後克広。

「やっぱりNHKって反響がすごくて。街を歩いてると、『毎週見てますよ!』って声をかけていただいたり。毎週は出てないんだけどね(笑)。朝ドラ(『ちむどんどん』)のときもそうでしたね。仲間由紀恵さんに給料を少し多めにあげる役だったから、街の人から『優しくしてくれてありがとう』ってお礼を言われたり。朝ドラや大河ドラマってすごいなぁと思いますよね」

と、肥後克広。言わずと知れたダチョウ倶楽部のリーダーだが、その活動を見ると2024年ごろから、俳優活動を精力的に行なっている。

今年について言えば、映画は『風のマジム』(9月公開)、『牙狼<GARO>TAIGA』(10月公開)の2本。ドラマは『仮面ライダーガヴ』 (テレビ朝日系)、『ダメマネ! -ダメなタレント、マネジメントします-』(日本テレビ系)、『1972 渚の螢火』(wowow)、『ショードラ presents 制作部の水島さん』(ABCテレビ)、『あらばしり』(YTV)の7本。俳優業にウエイトを置きたい気持ちがあるのだろうか?

「ありますね」

その即答に、聞いておきながら驚いた。

「上島(竜兵)くんが亡くなったりとかもあって。今、62歳なんですが、人生のゴールが見えてきている感じも出てきて。『じゃ、どうしようかな』と思ったときに、そもそもダチョウ倶楽部は40年前にコントでデビューしているんですね。コントってことは、役を演じるということ。その後、リアクション芸など、いろんなことをやってきたわけですけど」

例えば、志村けんさんが殿様を、肥後が家臣を演じるコント番組『バカ殿様』は、実に30年以上も続けてきた。

「志村さんも亡くなって、コント番組がこの世に存在しなくなってますね。街ブラロケとかもそれはそれで楽しいんですけど、でも、やっぱり役に扮しているほうが楽しい。それで人を笑わすとか笑顔にするという表現ですよね。もちろん役者はコントとは全然違うから笑いは来ないけど、それでも演じているほうが楽しいから(演技を)『やろう』という気持ちです」

肥後の俳優デビューは'90年『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)。ちょうどダチョウ倶楽部が『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!』(日本テレビ系)での活躍でブレイクしかけたころだ。

「当時は『人気ドラマに出られた!』という気持ちでしたね。演技の面白さを知ったとか、そういったことは皆無でした(笑)。むしろ『1回出たら十分かも…』って思いましたね。動きながらセリフを話すってことが非常に難しかったのを覚えています」

コント芸が演技に活きる

その後も、たまにドラマなどに出演してきたが『女優さんはやっぱり綺麗だな』といった率直な感想しか抱かなかったと振り返る。

「その意識が変わったのは、ここ2年くらい。共演した内藤剛志さんからは『リハーサルから全力』ということを学びました。芸人の悪い癖で、コント番組だとリハーサルは軽く流して、本番でちゃんとやる。それが染みついていて。

でも、演技の現場でそれをやると、監督が演出しにくい。六平直政さんからも、役者の心構えを教えていただきましたね。この間、森本レオさんに電話したら『肥後くんは、うん、役者になったほうがいいよ』って。

やっと認めてくれたなと思いましたよ、ずっと論争してきたから(笑)。『熱湯風呂とかおでんとか、あんなのは芸じゃない』『いやいやレオさん、あれも芸なんですよ』『あれは芸じゃない』ってね(笑)」

コント芸人としてのキャリアが、演技に活きた。そんな経験を尋ねてみると、

「『監察医 朝顔』(フジテレビ系)で、急須にお湯をいれて『あちゃちゃちゃちゃ』って熱がるシーンをやったんですね。OKがかかった直後、スタッフが駆け寄って『大丈夫ですか?』って言うんだけど、俺、1滴もこぼしてないの。衣装を濡らすとやっかいだからね。そのときに『お笑い的、コント的なことは役立ってるんだな』って思いましたね(笑)」

演技をすることの難しさと楽しさについて聞くと、

「コントだと、ある程度の狙いどころや落としどころが自分の中にあるわけなんですけど。ドラマに関していうと、監督や演出家の頭の中にイメージする画があって、その中に入っていくことが難しいなぁと思いますね。もちろん、演技力云々ってこともあると思いますけど。

楽しさですか? 簡単にいうと、帰宅後にビールを飲んでいるときの達成感ですかね。なぜかといえば、演技の現場では、ちゃんといいテイクを出さないと絶対にOKは出ないから。ちゃんとOKをもらえて、帰宅できている状態に『よかったな』って思うし、気持ちよくビールが飲める。

でもバラエティだと、撮り終わって帰宅しても、ビールを飲みながら『そっか、あそこはああ言えばよかった』『もっとこうすれば笑いが取れたかも』と自己反省が始まっちゃうんですね。そんな違いはありますね」

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